特別企画「今夜は、おしものハナシさせてください」~フェムテック最前線を調査~
目次
今回の「まじもん!」は、2021年に深夜に放送され話題になった「今夜は、おしものハナシさせてください」が登場! ケンドーコバヤシ、バービー、ゆうちゃみの3人に加え、助産師・性教育ユーチューバーのシオリーヌを迎えて「性」について語り合います。
コンセプトは「性にまつわる勘違いを無くしたい」。フェムテックの最前線にも迫ります!
フェムテックの最前線を調査!
「フェムテック」とは、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのこと。日本で約2兆円の経済効果(※)が見込まれています。
東京で開催されたフェムテックイベント「Fem+(フェムプラス)2024」に潜入してみると、会場にはさまざまな悩みを持った女性たちが集まっていました。(※経済産業省の調査より)
生理痛が体験できるコーナーでは、EMSにより電気で腹部を刺激するVR装置を設置。体験した男性たちは、刺激でショックを受けていた様子。「これが毎月あると考えると大変な経験をしているんだなと感じました」と語ってくれました。
そんな痛みにアプローチするアイテム「温熱振動ベルト」(1万2,000円)を発見! 40~50℃の温熱を振動で子宮に伝え、生理中の不快感をやわらげてくれます。
会場ではカラフルな「月経カップ」(2,280円)も。ナプキンやタンポンに比べて漏れの心配が少なく、「かわいいデザインで生理期間をよりハッピーに」という想いが込められています。
「月経ディスク」(2,980円)は、次世代の生理用品として注目される最新のグッズ。特徴は、タンポンや月経カップ以上に装着時の違和感が少ないこと。付けたままスポーツや温泉も可能なんです。
こちらは自宅で妊活ができるアイテム「プレメントシリンジリング」(7回分・9,800円※)。シリンジで吸い上げて女性の膣内に精液を注入します。これで妊活して「子どもが生まれた」という人も!(※一般医療機器として認可された商品です)
「ケーゲルベル」は最新の骨盤底筋肉トレーニングアイテム。立った状態で5分間挿入して筋肉を鍛え、尿漏れや膣のゆるみを改善します。
これって本当? 生理の都市伝説
生理の都市伝説①一緒にいると生理がうつる?
「一緒にいると生理がうつる」は本当? かなざわ整形外科・婦人科の金沢衣見子副院長に話を聞きました。金沢先生いわく、「それはまったくのうそ」。「思い込むとそういうふうにホルモンが働くのかも」とのことでしたが、単なる都市伝説でした。
生理の都市伝説②トシの画像を見ると生理痛がやわらぐ
SNSで数年前から話題になっているのが、「トシ(タカアンドトシ)の画像を見ると生理痛がやわらぐ」という都市伝説。スタッフが試してみると「安心する感じはある!」と、まさかの効果あり。もしかしてこの説は本当?!
金沢先生に確かめてみると、「プラセボ効果と同じ効果が出ているのかも」とのこと。トシの画像で生理痛が治ったと錯覚しているのかもしれません。
生理の都市伝説③男性にも生理がある
街頭インタビューの結果、なんと4割の男性がPMS(月経前症候群)のような倦怠感や嫌悪感などの症状を実感していたことがわかりました。真相は? 福岡泌尿器・リプロクリニックの岩井秀憲院長に教えてもらいました。
「男性にも生理がある、というのはウソです」と岩井先生。男性ホルモンは周期がないそうです。“メンズ生理”はやさしさからくる共感力なのかも?
生理中のナプキンの悩み
使用前のナプキン、どこに置く?
ナプキンのズレや就寝中の経血漏れは多くの女性の悩み。ズレに強いナプキンのほか、「まもら騎士(nishikawa)」からは「生理用オーバーレギンス」(4,378円)や「生理用オーバーシーツ」(2,178円)など、生理中のナプキンの悩みを解決するアイテムがたくさん販売されています。
そこで、みんなのナプキンの替え方を大調査。すると、「スパッツを履いてズレ防止」「昼用と夜用を2枚重ね」「ナプキンを開ける時の音が気になるので一度封を切っておく」といった裏技が集まりました。
「使用前のナプキン、つけるまでにどこに置く?」と聞いてみると、第3位は「壁」。でも、衛生面が気になるところ。
第2位は「トイレットペーパーホルダー」。たしかに手は届きやすいけど……。
最も多かった意見は「自分のからだ」。なかでも、安定する太ももがいちばんのおすすめです。
使ったナプキンの捨て方は?
「使ったナプキンの捨て方は?」という質問に対しては、意外と多かったのが新しいナプキンの包み紙とトイレットペーパーで包む「W(ダブル)包み戦法」。新しいラップと一緒に巻き込むという方や、テープ面を利用して両端から包むという方もいました。
いま、男性の「精子力」が危機的状況?
昨年長女が生まれ、第二子を検討中の男性番組ディレクター・本田が聞いた「男性の精子が危機的状況」と言うウワサ。福岡泌尿器・リプロクリニックの院長・岩井先生に再び真相を尋ねてみました。
「実は、私たちの生活習慣が精子力低下のリスクにつながっています」と岩井先生。「精子の数の平均が、40年前の3分の2まで減少している(※)」と語ります。(※医師の見解)
精子力とは、男女が自然に受精して妊娠を成功させる力のこと。その力が危機的状況にあるとのことで、ディレクターが実際に検査をしてみました。
■精子一般検査(保険適用あり) 1,190円
■精子精密検査(保険適用なし) 7,700円
検査の際は、採精室を利用。福岡泌尿器・リプロクリニックでは除菌グッズやソファ、大型テレビなどを設置し、採精しやすいよう自宅の雰囲気を再現しています。
採精した精子の画像がこちら。正常な精子に比べると、精子が少なくて動きが悪いことがわかりました。まっすぐに進んでいる精子が「いい精子」で、ぐにゃぐにゃと進んでいたりその場で止まっていたりするのは良くない状態とのこと。
ディレクターの精子の質をA(元気な精子)からD(死んだ精子)までのグラフで表すと、最低でも25%あるはずの「A」が少なく、通常は数%の「D」が多いことが判明しました。
原因としては、生活習慣や病気などさまざまな要因が考えられます。こうがんの血流が悪くなる「精索静脈瘤」という病気や男性ホルモンの低下、高熱による精巣のトラブルなどが多いようです。
治療にあたっては、一般の精液検査のほか状態に合わせて原因を調査します。不妊による検査は保険が適用されます。
検査の結果が良くなくても「治療により精子がパワーアップすることはよくあるので、悲観することはありません」と岩井先生。40代の男性でも治療で改善されて自然妊娠したケースもあり、ディレクターと同じような患者の7~8割は状態が改善するとのことでした。
質問に答えて「精子力」チェック
生活習慣に関する15個の質問に答えて精子力をチェック!
⑥自分の陰嚢に血管が浮いている
⑮睾丸のサイズが自分のOKサイズ👌より小さい
は特に要チェックとのこと。
当てはまる点数の合計点数を計算してください。
合計点数が
A:10点以下 リスク小
B:11点~20点 リスク中
C:21点~31点 リスク大
将来子どもを望む場合、11~31点の方は一度検査をすることがおすすめとのことでした。
なお、「⑥自分の陰嚢に血管が浮いている」に当てはまる場合、血液の流れにトラブルがあり「精索静脈瘤」の可能性があるとのこと。気になる方は近くの病院で相談を。
2025年1月18日(土)、19日(日)には、レソラホール(福岡市中央区天神)で開催される九州初の本格イベント「Feel!Femtech2025」が開催されます。さらに、1月29日(水)深夜11時56分からは、「今夜は、おしものハナシさせてください」でさらにディープなトークを展開。フェムテックのことをもっと知りたいならぜひチェックしてみてください!
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