タンパク質など栄養価が高い昆虫食。世界的にも注目されていますが、見た目に抵抗のある人も少なくないと思います。そんな人たちにも気軽に商品を手に取ってもらおうと、福岡市のデパートで新感覚の昆虫食が販売されています。
RKB堤千春
「京都で育てられたコオロギをいただきます。初めての経験です……。びっくりしました、サクサクですね! 香ばしい香りが鼻に抜けていきます。エビのような感じです。意外においしいです!」
福岡市天神の岩田屋本店で始まった「定番コレクション」。バイヤーオススメの商品を集めた会場の一角には、「これからの食を考える」5つのキーワードの一つとして、昆虫食も並んでいます。スズメバチやカイコなど、姿・形がはっきりと分かる「国産昆虫の煮干し」は、おやつやおつまみとしてそのまま味わうことができます。(価格は581円~691円)
見た目に抵抗があるという人には、こちらの商品をおすすめします。「コオロギ」を粉末にして生地に混ぜ込んだ、クッキーやチョコレート。「タガメ」のエキスを配合した炭酸飲料は、青リンゴの香りがしてさわやかな味わいとなっています。約480匹のコオロギを使用し、米麹で発酵させた醤油は、まろやかな甘味が特徴です。
「おいしい! うま味が入った出汁醤油って感じですね」
「あっさりしていて、刺身とかには合うのかな」
国連によると、今後世界の人口が急増し、食糧不足が懸念されています。昆虫食はミネラルやタンパク質など栄養価が高く、食の可能性を広げる救世主として注目されています。
「食料が不足することを考えると、こういうのも見聞きしていた方が、理解が深まるのかなと思います」次世代のスーパーフード「昆虫食」を集めた催しは、天神の岩田屋で今月23日まで開かれています。
「今注目の食材と言われているので、勇気を出して食べてみようと思います」
出店している「グリラス」川原琢聖さん
「環境負荷が低いタンパク源であるとともに、おいしい食の選択肢であることを、皆さんに知ってもらいたいと思います」
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