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棚を貸し出す“シェア型書店”月額2000円で自分の店を運営・・・地域活性化も狙う

北九州市八幡西区にオープンした新しい形の書店は、棚のスペースを貸し出して住民が自分の本を持ち寄り販売する仕組みだ。「書店」を「シェア」することで初期費用を気にせずに「マイショップ」が始められる。仕掛け人は地元活性化に奮闘する動画クリエイターだ。
それは古民家を改装したこぢんまりとした店だった。ガラス引き戸の玄関を抜け小上がりを上がると壁一面の棚が目に飛び込んでくる。棚はボックス型だ。「A5」などの整理番号や顔写真入りのネームプレートが取り付けられ、小説や絵本それに雑貨が並んでいる。この区画それぞれが独立した書店なのだ。
複数のオーナーが1つの棚を共有して営むから「シェア型書店」。開業したのは近くに住む大西貴也さん(22)。普段は動画クリエイターとして働いている。

大西貴也さん「下のフローリングを張り替え、明るくしたいなと思って壁を白にしました」
店が入る建物はかつて大西さんの親戚が住んでいた。築70年の空き家を半年かけて自分の手で改装した。きっかけとなったのはおととしJR黒崎駅前にあった百貨店などが閉店したことだった。
大西さん「駅前にあった百貨店が閉店してしまってその中に大きい本屋があった。そこも一緒に閉店してしまったので寂しいなと思って」
地元の施設や商店などの閉店が相次ぐ中、大西さんは街に活気を取り戻したいと趣味の読書を活かせる書店をつくろうと決心した。しかし自分で店を営むには多額の費用がかかる。そこで考えたのが地域の人が商品を持ち込む仕組みだった。
30センチ四方の棚を1区画として、本や雑貨を売りたい人に月額2000円で貸し出す。借りた人は区画内であれば自由に値段を設定して好きなものを好きなだけ商品として置ける。
大西さん「同い年の方もいれば、東京で先生をされている方だったり、お子さんを育てている方とか書道を趣味でされている方だったり幅広い方に利用してもらっている」
区画を借りて小さな「マイ書店」をオープンした人にも話を聞いた。
利用者「まあ売れなくてもいいやと、これが私の世界観かなと小さな箱ですけれど。2000円で1か月私の居場所がある感じ」
事業の計画から1年半。川沿いの古びた空き家は、地域の人が集まる黒崎の新たなスポットに生まれ変わろうとしている。

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