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外国人観光客の受け入れ再開で福岡は~本格的な来日は6月下旬以降か

外国人観光客の受け入れが10日、約2年ぶりに再開しました。ただ、入国にはいくつかの手続きが必要なため、本格的な来日は6月下旬から7月上旬となる見込みです。福岡県内の反応を取材しました。

RKB坂本くるみ「福岡空港の国際線の到着ロビーです。ロビーには、韓国の仁川空港からの飛行機の乗客の姿が見えてきました」

福岡空港は現在、韓国やシンガポールなど5つの国と地域から7路線が運航していますが、これまで入国が許可されていたのは、主にビジネスや留学目的などの外国人に限られていました。

10日から観光客の入国が再開されたことについて、外国人の反応は・・・

韓国人家族「本当にいいと思う。3年は待ちました。これから、もっと往来があったら良いと思う」

アメリカ人男性「国にとっても人々にとっても、良いことだと思う。家に閉じ込められているような状況は、誰にとっても良いことではないので」

10日から新たに入国が認められるのは、添乗員付きのパッケージツアーの参加者で、新型コロナの感染リスクが低いとされる、98の国や地域から来た外国人観光客です。入国には、受け入れ責任者となる旅行会社などが、政府の「入国者健康確認システム」に外国人観光客の情報を入力して申請する必要があり、その受け付けが10日午前0時から始まりました。ほかにもビザの取得や医療保険への加入など、入国には様々な手続きが必要となります。

福岡市博多区にある旅行会社です。主に韓国からの観光ツアーを扱っていましたが、新型コロナの影響でこの2年間は大きく売り上げが落ち込みました。今回、政府が入国のガイドラインについて細かく条件をつけたことに対し、一定の理解を示しています。

ASA 木村敬一郎さん「厳しいとは思うが、僕はこの内容が一番いいかなと思った。海外のお客様自体がどう思われるのかという心配はするが」

受け入れの再開が決まってから、問い合わせも徐々にきていますが、当面は厳しい状況が続くとみています。

ASA 木村敬一郎さん「早くても秋冬、夏はちょっと厳しいのではないかという話はしている。福岡に訪れる海外の客はアジア圏が非常に多く、肝心の中国や台湾に関しては、まだ出国ができない状態になっている」

福岡市天神にある寿司店です。開店前から長蛇の列ができていました。この店は以前、客の半分以上を外国人観光客が占めていましたが、新型コロナの影響で大幅に減少、売り上げも減ったといいます。今回の受け入れ再開を受け、韓国語や英語のメニューも近々作り直す予定で、外国人観光客の来店を心待ちにしています。

ひょうたん寿司 竹田和幸さん「スタッフを増やしたりアルバイトの方を増やしたり、準備を進めてきた。来てくださるお客様がいれば、楽しんでいただけるように真心を込めて寿司を握って接客などをしていく。準備して対応できるように進めていくのが一番だと思う」

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