【台風１１号】強風で街路樹が倒れる、ナシなど農作物被害も～九州北部は未明に最接近

大型で強い台風１１号は、６日未明から明け方にかけて九州北部に最も接近しました。福岡や佐賀では街路樹が倒れたり、外壁が崩れたりするなどの被害が確認されています。

ＲＫＢ吉松真希「福岡市中央区です。強風の影響でしょうか、街路樹が折れ道路を塞いでいます」

福岡市中央区では、午前４時３４分に最大瞬間風速３３．２メートルを観測するなど、猛烈な風が吹きました。福岡市内では、強風によって街路樹が倒れたり、外壁の一部がはがれ落ちたりするなどの被害が確認されました。

福岡県のまとめによりますと、福岡市内で２人が軽いけがをしたほか、福岡市と水巻町で住宅の被害が確認されています。
一方、佐賀市でも午前４時３９分に最大瞬間風速２９．４メートルを観測しました。白石町では５日午後６時前、台風に備えて屋根を補強していた７０代の男性が転落して死亡しました。

また、佐賀県伊万里市の観光農園では、収穫間近のナシが落下するなど農作物への被害も確認されています。

農家「防風ネットをしていたおかげで、被害を軽減できたんじゃないかと思います。こんなもんで済んだと一安心です」

天気は次第に回復に向かいますが、昼すぎまでは、うねりを伴った高波に警戒が必要です。