今年の秋は3連休が3回あります。新型コロナの感染者数が減少傾向となっていることもあり、観光業界は少し明るい兆しが見えています。この連休ラッシュに水を差すのが、今回の台風14号の接近です。観光地などを中心に影響が出始めています。
秋の旅行予約は去年の5倍に
RKB坂本くるみ「今週末から来月上旬にかけて3連休が3回あり、本格的な秋の行楽シーズンです。街を歩く人に連休の予定を聞いてみました!」

市民「湯布院かな、今までずっと我慢していたから」 市民「海の中道に行けたらと思っている」 市民「仕事、仕事、仕事」 市民「旦那の実家があるので鹿児島に」福岡市内の旅行会社に予約状況を聞きました。

西鉄旅行・石川妹子さん「感染状況が落ち着いてきていることもあり、お客様の旅行意欲が増しているように感じます。9月は昨年と比べて5倍の予約です。九州内や山口の近場の旅行が全体の半数を占めています」西鉄旅行には新型コロナの感染者数が減少傾向になった今月からお客さんの問い合わせが急増したそうです。中でも特に増えているのがバスツアーです。団体旅行のため、去年までは開催すらできないこともありましたが今年は去年の5倍の予約数となっています。
3連休の福岡市のホテル「ほぼ満室」
一方、福岡市内のホテルは大物ミュージシャンのコンサートなどに伴い、17日からの3連休はどこもほぼ満室です。ホテルニューオータニの担当者によると来週末の3連休はまだ空きがあるということですが最近は予約の入り方が以前とやや異なるそうです。
ホテルニューオータニ・古賀紹子宿泊部長「コロナの影響だと思うが旅行計画を直前に立てられる方が増えているように感じます。だいたい2週間前から当日まで予約が伸びる状況がどのホテルも続いていると思います。20部屋、30部屋伸びた週もありました」
台風接近で観光地から“恨み節”
秋の行楽シーズンへ向け観光業は明るい兆しが徐々に見え始めている中、心配なのが台風14号の接近です。福岡県うきは市にある「ホテル花景色」。目の前には筑後川が流れ、自慢の温泉は美肌の湯と言われています。この3連休はほぼ満室でしたが、台風の接近に伴い16日時点で予約の3分の2がキャンセルされました。

ホテル花景色・高木秀一マネジャー「自然災害で悔しいというのはあるが、台風の時に来られるお客様には精一杯、接客サービスをしたいです」同じうきは市にある観光農園を訪ねました。約3000個の梨が収穫時期を迎えています。台風の接近に備え、風で落ちないようテープで固定するなど対応に追われていました。

明果園・秦鈴子さん「まともに来ると言っているでしょう、怖いです。ちょっと曲がってくれないかとも思いますが、それは無理でしょうから。ちょっとでも梨が残ってくれますように」台風14号は18日(日)の夜から19日(月)の朝にかけて九州北部へ最も接近するとみられています。観光やイベントなどの影響は今後も広がるおそれがあります。
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう