脱プラスチックを目指す動きが広がる中、福岡県のクリーニング会社が、新開発の段ボール製のハンガーを工場から店舗まで一貫して使い始めました。業界で初めての取り組みは、企業マッチングで実現しました。
“国産化”で輸送CO2も削減

福岡市のマリンメッセ福岡で9日から2日間開かれる「FOODSTYLEKyushu」。全国各地から1000を超える企業が出展し、食に関する新商品の商談をしています。注目を集めたのが、米を原料としたストロー。食べることもできます。

販売するアポロ興産石油化学部・片渕明広部長「バイオマスプラスチックはほとんどブラジルのサトウキビとかアメリカのトウモロコシなどの輸入品ですが、水俣の工場で作っているので、輸送中に排出するCO2も削減でき社会的な貢献はあると思う」
資材の卸業者「面白い商品だなと。(脱プラを)意識づけしてもらうためには紹介しやすい」

段ボール企業xクリーニング会社
脱プラスチックに向けた取り組みは、クリーニング業界でも進んでいます。福岡市博多区にあるクリーニング店を訪ねました。これまでプラスチック製のハンガーを使っていたものの、11月5日からワイシャツのハンガーは段ボール製に切り替えました。段ボール製のハンガーは、段ボール製品を製造する行橋市の企業と共同で開発。福岡県の外郭団体がマッチングしたことで実現しました。
利用客「プラスチックのハンガーがどんどん増えて、結局捨てちゃっていたので、段ボールはリサイクルできるというのはすごくいい取り組みですね」
店舗だけでなく工場でも段ボール製のハンガーを使うのは業界初の取り組みだということです。
アルサホールディングス経営企画室・毛利明光室長「これがうまくいって、全国に取り組みが広がっていけばですね、年間何千トンというプラスチックが削減されると思いますので、どんどんこれを広めていけたらなと考えています」
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