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【イメージ図】福岡市中心部「パルコ」周辺の再開発は2030年目標~文化・芸術が感じられる施設へ

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福岡市中心部にある福岡パルコや新天町商店街などを一体開発する計画案が30日、福岡市に提出された。一帯を「大きな街区」ととらえ、自由通路や広場を新設。立地をいかして文化・芸術が感じられる複合施設も新たに設ける。開業は8年後の2030年度を目指す。

福岡市中心部の約2万2000平方メートルが対象


再開発されるのは、現在の福岡パルコと隣接する西日本鉄道(西鉄)の駅ビル、それに新天町商店街の周辺の約2万2000平方メートル。東街区には、福岡パルコ本館・新館、三井住友銀行、新天町ビル、西鉄福岡(天神)駅ビルが含まれる。西街区には新天町商店街がある。いずれも天神の中心に位置する。

東西に自由通路、歴史に配慮した施設も


再開発事業では、細分化されている街区をまとめ、憩いの空間として広場のほか、街区をまたぐ自由通路を設ける。大きな街区となることで「活気を感じながら、安全に買い物や通行ができる空間」になるという。また、歴史を受け継ぐために商業施設を低層部に配置し、中心部の立地をいかした文化・芸術のための複合施設を目指す。

開業は2030年度、容積率の上乗せ特典を狙う


計画案によると、開業は2030年度。ただし東西の街区のスケジュールがまだ検討中のため、変更される可能性がある。この再開発計画は、新天町商店街(組合・公社)・パルコ・西日本鉄道(西鉄)・三井住友銀行の5者が連名で福岡市に提出した。「天神ビッグバンボーナス」を得るためにこのタイミングになったという。同ボーナスは「天神地区の魅力向上に資する要件を満たす、デザイン性に優れたビルを認定し、インセンティブを付与する」制度。具体的には容積率が上乗せされるため、事業体にとっては収益の機会が増えることになる。

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