PageTopButton

スキマバイトは守られている?損害・ケガが起きたら補償と責任は?

マイモ

空いた時間に気軽に働ける「スキマバイト」。副業や家事の合間に収入を得られる働き方として人気が広がっていますが、ここで気になるのは、働く側の「守られ方」です。スポットで働きにくるだけの人間が、トラブルや事故などを起こしてしまったら、補償や責任はどのような扱いになるのでしょう。

そこで今回は、スキマバイトにおける労働者の守られ方や補償について、責任の範囲などをわかりやすく解説します。

スキマバイトはどのくらい守られている?

【画像出典元】「tokyo studio/adobestock.com」

スキマバイトは日頃から雇用される安定した立場ではありません。だからこそトラブルや事故などが起きた際に、労働者がどの程度「守られるのか」をよく知っておく必要があります。

スキマバイトとは

スキマバイト(スポットバイトとも呼ばれる)は、一日単位、数時間から働けるアルバイトのことです。通常のアルバイトのように面接やシフトはなく、アプリから申し込めば働きたい時にだけ働けます。年齢や経験も基本的には問われないため、スキマ時間を有効活用できる働き方として幅広い層から注目されています。

スキマバイトの守られ方は契約形態によって異なる

トラブルや事故などを起こしてしまった際の補償や責任は、契約形態によって異なります。スキマバイトの契約形態は、主に「雇用契約」と「業務委託」の2種類に分かれます。

雇用契約であれば通常のアルバイトと同じように守られる

契約形態が雇用契約であれば、仕事上のトラブルの補償や責任は通常のアルバイトと同じ扱いになります。たとえ一日だけの労働だからといって、補償や責任が重くなることはありませんのでご安心ください。

一方、契約形態が業務委託の場合、雇用主と被雇用者の関係ではなくなり、労働基準法が適用されなくなります。業務の一部を請け負う形となりますので、雇用契約のアルバイトのように手厚く守られなくなるのが基本です(詳細は次の章で解説)。

スキマバイトは雇用契約の仕事が多い

現在、大手のスキマバイトアプリで応募できる仕事の多くは雇用契約となっています。例えば業界最大手の『タイミー』は、過去に業務委託の仕事も扱っていましたが、2022年以降は業務委託の仕事の掲載は終了し、すべての仕事が雇用契約となっています。

ただし、タイミー以外のスキマバイトアプリではまだまだ業務委託の仕事が募集されていることもあるため、スキマバイトに応募する際には、契約形態が雇用契約なのか業務委託なのかを忘れずにチェックしておきたいところです。

雇用契約と業務委託の違い、より詳しく知ろう

スキマバイトの契約形態は、主に雇用契約と業務委託の2種類がありますが、この2つでは働き方や置かれている立場が大きく異なります。

以下の表に、雇用契約と業務委託の違いをまとめましたのでご覧ください。


雇用契約は補償される要素が多い

雇用契約のスキマバイトの場合、雇用先で指示を受けながら働くことになります。決まった時間働き、決まった給料の支払いが補償されています。経費は雇用側が負担し、交通費も支払われます。決まりごとは多いものの、補償される要素も多く、安心して働けるのが雇用契約のスキマバイトです。

ただし雇用契約であっても、スキマバイトでは健康保険や厚生年金等の社会保険は適用されないのが基本です。社会保険に加入したい場合は、長期雇用のアルバイト、契約社員、正社員などの雇用形態として採用される必要があります。

業務委託は自由度が高いが補償は少ない

対して業務委託のスキマバイトの場合、自分の裁量で進められ、勤務時間などにも細かな制約はありません。より自由度の高い働き方が可能です。ただし労働基準法の適用外となるため自己責任要素が増えます。成果が十分に上げられないと十分な収入を得られず最低賃金を割ることもあり得ますし、社会保険への加入もできず、経費なども自己負担となるのが基本です。

損害を出した場合の責任は?自腹で払う必要あり?

【画像出典元】「Artit Wongpradu/shutterstock.com」

スキマバイトの業務中に、職場の備品や商品を壊すなどして損害を出してしまった場合どうなるのでしょう。この場合も契約形態が焦点となります。

雇用契約での損害の責任

契約形態が雇用契約であれば責任の考え方は通常のアルバイトと同じになります。例えばタイミーでは、下記のとおり業務中にミスで備品や商品を壊してしまっても、扱いは通常のアルバイトと同じになると明記しています。

ただし、雇用契約の場合でも、あまりに大きな損害を与えたり、故意に損害を与えた場合には、損害賠償を求められることもあります。これはスキマバイトに限らず通常のアルバイトであっても言えることです。

業務委託の損害の責任

契約形態が業務委託の人が、業務中にミスで備品や商品を壊してしまった場合には、損害賠償請求などを求められる可能性が雇用契約よりも高まります。損害賠償については業務委託契約の「損害賠償条項」にて触れられることもあるため、よく確認しておきましょう。

ただし業務委託であっても、下記の『ウーバーイーツ』のように会社側やサービス側が独自の補償制度を用意していることもあります。

ケガをした場合の補償はどうなる?

スキマバイトの業務中にケガや事故をしてしまった場合、治療にかかる費用などは補償してもらえるのでしょうか。これについても契約形態によって差があります。

雇用契約でのケガの補償

契約形態が雇用契約の人がケガをしてしまった場合、スキマバイトであっても「労災保険(労働者災害補償保険)」が適用されることが多いです。

例えば「飲食店の調理場のスキマバイトで手を切ってしまった」、「倉庫のスキマバイトで台車にぶつかって打撲してしまった」、「フードデリバリーのスキマバイトで転倒し大ケガをした」などの場合も、雇用契約であれば労災保険が適用され、療養費などが補償されることがあります。

業務委託でのケガの補償

一方、契約形態が業務委託の場合、原則として労災保険の適用外となるため、スキマバイト中にケガや事故をしてしまうと自己負担で治療する必要があります。ただし令和6 年11月1 日よりフリーランスが労災保険の特別加入対象となり、フリーランス向けの労災保険に加入している人であれば、業務委託の仕事中のケガに労災保険を適用できることがあります。

責任は問われずとも「ブロック」されてしまうことがある

【画像出典元】「yumeyume/adobestock.com」

スキマバイトでは問題やトラブルを起こしても解雇という扱いにはなりませんが、代わりに「ブロック」や「アカウント停止」となることがあります。

スキマバイトの仕事でミスが多く、度々職場の備品を壊していたり勤務先に迷惑をかけていると、損害賠償は求められずともブロックという形で制裁を受けることがあります。

ブロックされてしまうとスキマバイトアプリ上でその企業や職場の求人を見られなくなり、その後働けなくなってしまうことがあるので注意が必要です。

以上、スキマバイトの守られ方について解説しました。今回解説したように、スキマバイトで損害やケガのトラブルを起こしてしまっても、契約形態が雇用契約であれば通常のアルバイトと同じように扱われます。一方で業務委託の場合は雇用契約のように守られないことが多くなるので、働く場合はその点を十分理解した上で応募しましょう。

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

この記事を書いたひと

マイモ

homePagefacebookx

今話題のお金に関するトピックから「くらし」の情報まで、ちょっとおトクでスマートなライフスタイルのヒントになるコンテンツを毎日お届けしています。