黄砂飛来で黒いタクシーが悲鳴、車の販売店は社員総出で洗車～九州は週末も要注意

１３日も全国の広い範囲で黄砂が飛来し、東京は約２年ぶりの観測となりました。黒い車は黄砂が目立ち、タクシー会社や自動車販売店は洗車に追われました。福岡では日曜日以降に再び警戒が必要です。


◆観光客はがっかり、タクシー会社は悲鳴
福岡市では１２日、今年に入り初めての黄砂が観測されました。水平方向の見通しであるいわゆる「視程」は８キロメートルで、辺り一面がかすみました。福岡タワーを訪れた観光客は肩を落とします。

大阪からの観光客「黄砂残念です」
静岡からの観光客「きれいな状態を見てみたい」

情報カメラで１２日と１３日の同じ時間帯を比較してみました。どちらも奥の景色がかすんでいますが、１２日は山がほとんど見えません。福岡では１２日深夜から未明にかけても黄砂が飛来したため、タクシー会社の運転手は早朝から洗車に追われました。

パンダタクシー・門田泰典さん「うちの車は黒で目立つのできれいに洗車して出るようにしています。きのうきょうの黄砂はひどいですね」


◆１５日（土）と１６日（日）も九州に飛来
ＲＫＢ吉松真希「この展示車は前日に洗車したばかりですがすでに汚れています」

約２００台の車を展示・販売している大野城市の中古車販売店は、１２日から社員総出で洗車しています。

オートバジェット・松岡北都マネージャー「よりしっかりと水をかけて黄砂を落としきってから次の工程に移るようにしています」

黄砂が付着した車は、いきなりタオルで拭くと塗装やコーティング被膜に傷が付きます。フロントガラスもそのままワイパーを動かすと傷がつくため最初に水でしっかりと黄砂を洗い流すのがおすすめだそうです。

黄砂の飛来は１４日の雨でいったん収まりますが、天気が回復する１５日（土）の夜から１６日（日）にかけて今度は九州を中心に再び飛来するとみられています。


◆花粉とのＷパンチ、医師は「マスクを着けて」
ヒノキ花粉が飛び交うこの時期は、黄砂と花粉のＷパンチで健康被害にもより注意が必要となります。

街の人「アレルギーなので鼻がむずむずしています」
街の人「花粉と黄砂がすごいので目がかゆいです」
街の人「のどにきた感じです。黄砂が多い日には外出しないようにしたいのですが・・・」

黄砂で特に注意が必要なのが呼吸器系に疾患がある人です。

音花クリニック・河口知允院長「黄砂を吸い込むことで特に呼吸器は刺激になり、ぜんそくの発作を誘発させることが非常に多いですね。花粉症やぜんそくなどの持病のある方は、暑くなってしまいますが、なるべくマスクを着けて吸い込む量を少しでも減らすことが大事です」