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今時の「サイクルツーリズム」は自転車ごとバス移動、裾野が広がる

自転車を活用した旅行「サイクルツーリズム」が新たな観光資源として注目され、自治体も力を入れています。日帰りツアーを記者が体験しました。

◆自転車ごとバスに持ち込み出発点へ
記者が一緒に参加したのは、福岡を拠点に活動する自転車競技チームとチームのファンの皆さんです。自転車を運ぶのは、4月から西日本鉄道(西鉄)が運行を始めたサイクルバス「CYCLECARGO」です。自転車を分解せずに最大で18台まで持ち込むことができ、車内後方が座席になっています。

福岡市中心部を出発して約1時間半。筑後船小屋駅に到着しました。ここから片道22キロ先の八女市黒木町の大藤を目指します。辺り一面に広がる茶畑、全国有数のお茶所八女市ならではの景色が広がります。


◆福岡県はガイドの育成などに注力
スタートから約2時間。藤の花が一面に広がる折り返し地点に着きました。参加者は「こんなにいっぱい咲いているとは思わなかった」と感動しています。サイクルツーリズムは、福岡県も新たな観光資源として力を入れています。サイクリングルートの設定やスタンドの設置、そのほか、外国人観光客を呼び込むための取り組みも進めています。

観光振興課観光地域づくり係・大川内洋介係長「多言語マップを作ったり、ガイドの育成に取り組んだりしています」

今年10月に開催される国際大会「マイナビ・ツール・ド・九州2023)」にあわせて九州各地の旅行商品も展開しています。


◆新スタイルで裾野がさらに広がる?
ツアーに参加した一行は、復路の22キロを走りきり無事にゴールの筑後船小屋駅に戻ってきました。気候の良さ、景色の良さ、緑や花の多さを評価する声が相次ぎました。大自然を満喫できるサイクリング、現地までバスで移動する新たなスタイルも誕生し、さらなる広がりを見せそうです。

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