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生きる。ここで~古民家カフェのキセキ~

ビジネス

大分県日田市小野地区。豊かな自然が広がる山間の集落は一瞬にしてその姿を変えた。去年7月の九州北部豪雨で大規模な土砂崩れが起き、多くの住宅が全壊するなど壊滅的な被害が広がった。この地区に住む石井幹夫さんと伊藤元裕さんも自宅を失った被災者だ。2人に残った唯一の希望が古民家を改装したカフェ「谷のくまちゃん家」だった。全壊した伊藤さんの自宅の隣にある建物は奇跡的に大きな被害を免れたが、土砂崩れ発生の翌日に予定したオープンは立ち消えになった。「地域の希望である古民家カフェを諦めたくない」生活再建すら見通せないなかで、石井さんたちはカフェの復活を目指すことを心に誓う。
オープンに向けて準備を進める一方で、被災した現実に直面し心が折れそうになる毎日。そのたびに石井さんと伊藤さんは2人で顔を合わせて支えあう姿があった。
待ち受ける困難を乗り越え、この春ついに古民家カフェがオープンする日を迎えた。カフェは地域住民をつなぐ拠点となることはできたのか、念願叶った先に見えてくるものとは。そして土砂崩れの惨状を目の当たりにした石井さんと伊藤さんはなぜこの場所で生きていくことを選んだのか。その答えに迫る。
(製作:OBS大分放送 / 田邉優)

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