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COCOROMISO(こころみそ)

ビジネス

天草にほど近い、鹿児島県長島町の諸浦島。島民500人足らずの小さな島で、全国から注目を集める味噌を生産している石元淳平さん。
9年前に県外での仕事を辞め、家族とともに島へ帰ってきた石元さん。朝5時からは、先祖代々続く「アオサ」の養殖や定置網漁を行い、それが終わると味噌作りの作業に取りかかる毎日を送っている。
もともとはエンジニアだった石元さんが味噌作りを始めたのは、いつか島を出て行く子どもたちが“諸浦島”を思い出してくれる“故郷の味”を作り出したかったから。小学校もない諸浦島は、島民のほとんどが高校から島を出ることになる。
ノウハウを全く持たなかった彼がゼロから作りあげた「cocoromiso(こころみそ)」は、今では有名フードアナリストやシェフなどが絶賛する人気の味噌となっている。ちなみに商品の名前は、石元さんの3人の子どもの名前に使われている漢字“心”にちなんでいるとのこと。そんな、故郷を思う石元さんの活動が、島内に刺激を与え始めている。平成の大合併で地域のアイデンティティが消滅していく現実の中、地域でがんばる一人の男性の姿を追う。
(製作:MBC南日本放送 / 伊地知宏和)

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