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べいめんが田んぼを救う!

小麦粉を一切使用せず、福岡県産米粉100%で作る「べいめん」。
考案したのは料理人・金田淳二さん(71)。年々減り続ける米の消費減少を目の当たりにし、米の消費拡大を目的に開発したが、原料にお米を使うだけでは市場にあるビーフンやフォーと同じ。
もっと米の魅力を引き出したいと、麺から炊き立ての米の風味が感じられる、新ジャンルの「麺」を完成させた。和風だし、中華風スープ、イタリアンと和洋中のどんなスープとの相性も抜群、グルテンフリーも魅力の1つだ。

その「べいめん」がさらに進化を遂げようとしている!米粉麺の業界では難しいとされる添加物不使用「乾麺」の開発だ。米にはグルテンがないため、粘りがなく切れやすいため、一般的には製麺する際に添加物を使用することが多い。
しかし、製麺に適した新品種の米「ふくのこ」を採用。特殊技術で製粉した米粉を使うことで今までになかった添加物不使用の「乾麺」が完成した。乾麺にすることで、水分を多く含む生麺では不可能だった海外輸出も視野に入れ、販路拡大も進行中。すでに海外のバイヤーから、熱いラブコールも届いている!

米の消費が田んぼの存続に繋がると語る金田さん。「べいめん」は農家の救世主となるか?!その挑戦を追った。
店名:糀 こめのはな
担当者:金田淳二さん
住所:福岡県遠賀郡遠賀町上別府1401番地
電話:093-293-9678
HP: https://comenohana.jp/

取材後記

福岡県産米から生まれた「べいめん」。その食感は、うどん?そうめん?今までになかった新感覚の米粉の麺。「ごはん」を食べた時のような満足感と、モチモチ感には驚きでした。
その「べいめん」作りの発起人は、料理人・金田淳二さん。

子供の頃から見てきた「田んぼ」の風景を次世代に残していきたい、そのためには「米」の消費拡大が必要だ!と思い立ち、製粉会社、製麺会社の協力を得て、日々開発を重ねたそうです。
その結果、麺業界では珍しい「無添加」の米粉の麺の完成にたどり着きました。
中でも無添加の米粉の乾麺は、生麺に比べ賞味期限も長くなり、今後は海外への販路拡大も準備中。すでにインドネシアの食品会社が試食を終え、興味を示しているそうです!
福岡県の米からできた「べいめん」が「BEIMEN」となり、世界の麺市場に出る日まで、まだまだ注目したいと思います。

(RKB毎日放送 / 谷口あゆみ)

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