PageTopButton

西九州新幹線で盛り上がる諫早初の地域おこし協力隊と名所を巡る

北部九州・山口災害情報パートナーシップを結ぶコミュニティFM各局とRKBによるコラボ番組『ローカる!』。地域密着のコミュニティFM局のパーソナリティにとっておきの街ネタを紹介してもらう。10月は西九州新幹線開業で盛り上がっている長崎県諫早市の様子を、エフエム諫早の太田陽さんとともに伝えている。9日の放送では、諫早市初の地域おこし協力隊として移住定住を促進したり、SNSでPRしたりしている菊山達也さんと、諫早の名所・眼鏡橋を巡った。(報告:ディレクター荒木風花) 長崎県長崎出身のディレクター荒木は、長崎市の眼鏡橋はもちろん見たことも行ったことがある。しかし、諫早市にある眼鏡橋は初めて訪れた。とにかく大きい! 年季が入っているようにも感じた。

菊山さん:諫早市の眼鏡橋はいま諫早公園内にありますが、1839年に本明川にかかっていました。1839年というと江戸時代だったのですが、暴れ川だった本明川を渡ってお偉いさんが来る際、飛び石を渡らせるわけにはいかない、ということで石造りの眼鏡橋を作ったのが始まりとされています。1957年の諫早大水害では、この眼鏡橋が頑丈すぎて木々をせき止めてしまい、川の流れを変えてしまいました。そのため、民家にその木々が影響を及ぼし、被害が大きくなってしまったという歴史があります。そこで、この諫早公園の池に移設しました。

 

エフエム諫早・太田さん:一般の方からすると、公園にかかる大きな橋というイメージですが、掘り下げてみるとこういった歴史もあり、地域に根付いた諫早のシンボルになったのだと思います。
諫早市民に愛される存在の眼鏡橋、一歩一歩歴史を感じながら渡ってみた。この橋にはある「日本初」が隠れているそうだ。

菊山さん:アーチ状になっている眼鏡橋は全国でも稀です。長崎市内の眼鏡橋の方が有名ですが、私たちが歩く部分は平らになっていて、中だけくり抜かれていますよね。アーチ状という珍しさや歴史も加味され、諫早の眼鏡橋は全国で初めて国の重要文化財になった石橋なんです。
橋の中央部分からは池がきれいに見渡せる。期間限定ではあるが夜のライトアップも楽しめるということだ。さらに初夏にはあの生き物も見ることができるとか…。

太田さん:初夏になったらこの眼鏡橋ではホタルを楽しむことができるんです。地元有志の方が「ホタルを飛ばそう会」というグループを結成し、本明川でホタルが飛んでいた時代をよみがえらせようという取り組みなんです。そのために、ホタルの幼虫の餌となるキャベツから育てています。
眼鏡橋とホタルの共演…想像しただけでも美しい。諫早のシンボルはその町に住む人々の愛が詰まっている。北九州市出身の菊山さんはどんな時に訪れるのだろうか?

菊山さん:諫早に来たばかりの頃は珍しい橋があるなという印象でよく訪れていました。3年が経ち、自分の中では見慣れた風景になっています。ここで結婚式の前撮りが行われていることもありますよ。頑丈ということから、夫婦仲が壊れない、縁起の良い橋とされているようです。
そんな頑丈な眼鏡橋、本明川から移設される際には多くの工夫があった。

菊山さん:眼鏡橋を作っている「諫早石」は屈強でひとつひとつが重いんです。そのため動かすのが大変でした。壊さないように移設するために、同じ諫早石を使ってこの眼鏡橋の1/5サイズのミニチュアを作り、順番に解体して輸送などを検討したとされています。
その1/5サイズの眼鏡橋が今でも同じ諫早公園内に残されていた。

荒木:1/5とはいえ、大きい! これも渡ってみたい気がしますが…

 

菊山さん:当時の職人さんの工夫が分かりますよね。この1/5サイズの橋は渡ることができないので、見るだけで楽しんでください。
諫早の人の力を感じる諫早公園内にはもうひとつのシンボル・クスノキがあるという。眼鏡橋から10分ほど、階段をのぼりながら菊山さんに地域おこし協力隊の話を聞いた。

荒木:もともと菊山さんは諫早にゆかりがあったんですか?

 

菊山さん:私は北九州市出身で、諫早には島原に住む友達を訪ねた際に立ち寄った程度でした。その時「とてもいい街で、いつか過ごせたらいいな」と漠然と思っていました。そこから時が経ち、2020年になって諫早市が地域おこし協力隊を募集しているのを見て、応募して現在に至ります。

 

菊山さん:諫早に住んでみて、初めて訪れたときとギャップもなく、住みやすい街で安心しています。諫早は都会と田舎が共存するような街で、中心部に行けば生活に必要なものはそろうし、田舎に行けば自然を思いっきり楽しむことができます。長崎県の真ん中にあるということで、諫早を起点に長崎を楽しんでいます。
さらに、私も太田さんもびっくり、県外出身者ならではの諫早の魅力を見つけていた。

菊山さん:スーパーでは普通じゃがいもは北海道産、というのが当たり前だったんですが、諫早では諫早産と長崎産だけで全部そろってしまうことに驚きました。農業だけでなく漁業に関しても、長崎県は採れる魚の種類が全国で2番目に多いということもあり、魚も長崎県産だけでそろうのが面白いなと思いました。
…という話をしている間に、諫早公園内にある階段を登り切った。そこには樹齢600年の大きなクスノキが! エフエム諫早の太田さんが言ったように「息をのむ」景色だ。

菊山さん:この場所にもともとお城がありました。その後に植えられたのか自然に生えてきたのか分かりませんが、この大きなクスノキは諫早の守り神として私たち市民を見守る存在になっています。
クスノキの先には展望スポットもあり、諫早の街を一望できる。天気が良ければ雲仙普賢岳も見えるそうだ。この場所が色づく季節があるという。

エフエム諫早・太田さん:春、桜と入れ替わりの時期に、諫早公園一帯がツツジに覆われるんです。秋ののんのこ祭、夏の諫早万灯川まつりと同様、諫早三大祭りのひとつにも数えられている「つつじ祭り」では、この山々がツツジで囲まれる春の風物詩になっています。

 

菊山さん:このツツジも市民の方が諫早公園を観光地にしようと、みんなで植えたのが始まりと言われていて、今ではこの山を囲むような数になっています。諫早に来た際はぜひ諫早公園を訪れて、歴史や風土を感じてほしいなと思います。
地域おこし協力隊菊山さんの発信は以下で見ることができる。

Twitter: https://twitter.com/isahaya_city_pr
Instagram:https://www.instagram.com/isahaya_city_pr/
 

諫早市民の愛の力で作られた諫早公園。諫早駅から本明川沿いに歩いて20分程度。自然の豊かさを感じに訪れてほしい。次回は諫早公園からほど近い、諫早神社を訪れる。

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

radiko 防災ムービー「いつでも、どこでも、安心を手のひらに。」