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薬膳をマンガで学ぶ「しあわせは食べて寝て待て」

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クリエイティブ・プロジェクト・ディレクターとして、様々なプロジェクトに携わる倉成英俊氏は、自身がタイトルが良いと思う本を長い間収集し続けてきました。そして2022年、タイトルが良い本のみを扱う本屋「good title books」をオープン。そこから店主・倉成氏お薦めの“食に関わる一冊”をご紹介します。

僕はこの本を読んでから、毎日の食べ物が気になり始めた。

なんとなく、この本の紹介文を書くなら気持ちの良いカフェかなと思って、よく行く近所のカフェでコーヒーを飲みながらこの文章を書いている。

いつも頼むのはブラジルだけど、メニューに「屋上に流れてくる歌」みたいなコピーが書いてあったから、ルーフトップブレンドという名前のブレンドを初めて注文してみた。

そんな気分になる漫画。しあわせは食べて寝て待て。

持病とストレスに悩む主人公(30代女性)が、引越し先の団地の大家さん(93歳のおばあさん)と、住み込みで手伝う笑顔の素敵なイケメンと出会う。2人の特徴は親切なこと。そして薬膳に詳しいこと。

ダイコン。とうもろこし。山芋。鶏団子のスープ。ドライフルーツのあんず。梅シロップ。ジャスミン茶に陳皮。

都会暮らしでの不調が、医食同源の食べ物と、近所付き合いで、徐々に回復していくストーリーが心にしみ込む。そして、読んでる方も癒される。「このマンガがすごい!2022 オンナ編8位」なのもなんだか納得。

僕はこの本を読んでから、毎日の食べ物が気になり始めた。これは何に効くかな、とか、この季節にこの色の食べ物を食べるとどうなるのかな、とか。この本きっかけで薬膳を始められる方も多いんじゃないかな。

おばあさんが主人公にこう言う。

「それ これまでの自分と比べるからしんどくなるのよ こう考えるのはどうかしら 新しい自分になったのだって」 

「運が巡ってきたときのために 少しでも元気になっておきなさいよ」

しあわせを。食べて寝て、待とう。

ここでは1巻だけ販売しますので、あとは本屋さんで買ってください。できれば、ネットでなく。近所の本屋さんで。この漫画みたいに、あったかい人間関係が始まるかもしれないから。

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