照りつける日差しに、じわりと汗ばむ季節。そんな夏こそ無性に食べたくなるのが、刺激たっぷりの辛い料理です。唐辛子やスパイスの爽快な辛さ、食べ進めるほどに広がる旨味、そして汗をかいた後のなんともいえない爽快感は、この季節ならではの楽しみ。今回はUMAGAで紹介してきた中から、暑い日にこそ味わいたい、辛くておいしい看板メニューが楽しめる3軒をご紹介します。
肉厚“シロちゃん”に細平ストレート麺。熱、辛、うまっ!の 博多流チゲそば『元祖チゲそば専門店 でんじゃま』
辛い麺好きの間で注目を集めているのが、東区の「でんじゃま」が提供する名物「チゲそば」です。韓国のチゲ鍋を思わせる一杯ですが、具材や麺、スープまで徹底的にこだわり抜いた、ここでしか味わえないオリジナルメニュー。石鍋でグツグツと煮えた状態で運ばれ、熱々のまま最後まで楽しめます。
おいしさの決め手は、まず上質な国産牛ホルモン。焼肉店で培った経験を生かし、丁寧に下処理されたホルモンは臭みがなく、とろけるような甘みと旨味が広がります。スープは福岡県産味噌をベースに、魚醤やニンニク、ごま油などを合わせ、韓国産唐辛子で仕上げた特製チゲ味噌。一口目から激辛というより、味噌とホルモンの濃厚なコクを感じた後、じんわりと心地よい辛さが追いかけてくる“旨辛”タイプです。「辛いものは苦手だけど、これは食べられる」という声が多いのも納得。さらに刺激が欲しい人は、「ボルト」と呼ばれる追加辛味で好みのレベルまで調整できます。
合わせるのは、石鍋で煮込んでもコシを保つ細平ストレート麺。食べ進めるほどにスープが麺へ染み込み、味わいが深まっていきます。セットの白ご飯にホルモンやニラ、スープをかけて楽しむ締めも格別。辛さだけに頼らず、旨味を重ねて完成させた一杯は、福岡の新たな名物になりそうな実力派です。
辛い麺好きに朗報! 出汁感立つ担々麺&酸辣湯麺の新店がデビュー『おめんや SIKI.』
「おめんや SIKI.」は、担々麺と酸辣湯麺で人気を集める一軒。辛い麺というと刺激ばかりに目が向きがちですが、この店の魅力は、辛さの奥にしっかりと和出汁の旨味を感じられることです。辛味、酸味、出汁が見事なバランスで調和し、最後の一滴まで飲み干したくなる味わいに仕上がっています。
看板の担々麺は、イリコやアゴ、昆布で引いた和出汁をベースに、自家製芝麻醤のコク、自家製ラー油の爽やかな辛味、米酢のやさしい酸味を重ねた一杯。辛さは控えめながら、香り高い花椒の風味が心地よく広がり、じんわりとした刺激が後を引きます。濃い味付けの粗挽き肉がアクセントとなり、スープとのコントラストも絶妙です。
酸辣湯麺もまた、和出汁の旨味を生かした優しい仕立て。とろみのあるスープが中太縮れ麺や粗く崩した豆腐によく絡み、酸味と辛味が穏やかに広がります。刺激一辺倒ではなく、素材の旨味を丁寧に引き出した味わいは、この店ならではです。
途中で卓上の「ニボ酢」を加えれば、煮干しの香りと酸味が加わり、さらに表情が変化。穴あきレンゲでスープに沈んだ肉味噌までしっかり味わえば満足感もひとしおです。辛さだけでは終わらない、出汁の旨味を楽しむ新しい担々麺と酸辣湯麺。福岡の辛い麺好きなら、一度は味わいたい完成度の高い一杯です。
中国各地の料理とワインのマリアージュをリーズナブルに楽しめる『杏仁坊主』
本格中華を気軽に楽しめる「杏仁坊主」は、辛い料理好きにもおすすめの一軒。四川料理をはじめ、北京、広東、上海、台湾など幅広い中華をそろえる中でも、香辛料や唐辛子を巧みに使った“旨辛”メニューが充実しています。
まず味わいたいのが「麻辣水餃子」。熱々の土鍋で提供される水餃子は、ピリッとした辛味と花椒の爽やかな痺れが心地よく、自家製スープの奥深い旨味が後を引きます。パクチーの香りもアクセントとなり、一口ごとに食欲が刺激される一皿です。
続いておすすめなのが「ラム肉とキノコのクミン炒め」。クミンやスパイスの香りがラム肉の旨味を引き立て、辛味だけでなく異国情緒あふれる風味が楽しめます。さらに「牛肉味噌炒めクレープ包み」は、甜麺醤の甘辛さと香味野菜の爽やかさが絶妙で、食べ応えも十分です。
そして締めには、姉妹店譲りの人気メニュー「黒胡麻担々麺」や「汁無担々麺」をぜひ。濃厚な胡麻のコクに、自家製ラー油の辛味と花椒の痺れが重なり、辛さだけではない奥深い味わいを堪能できます。刺激と旨味のバランスが秀逸で、最後まで飽きずに食べ進められるのが魅力です。
ビールや紹興酒はもちろん、ワインとも好相性な料理が揃う「杏仁坊主」。辛さの中にしっかりと旨味を感じられる、本格中華ならではの“旨辛”を満喫できる一軒です。
※各店の情報は記事の公開時点のものであり、営業時間や価格が変更になっている場合がありますので、予約前には一度ご確認ください。
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