春吉の町寿司で、大将お得意の一品料理とおまかせにぎりを

春吉の町寿司で、大将お得意の一品料理とおまかせにぎりを

1皿100円台の回転寿司からミシュランガイドで三つ星に選ばれる高級店まで、寿司ほど振れ幅の広い料理もありません。もともとは江戸前の屋台から生まれたファストフードでもあり、サクッと手軽に食べられるのが寿司の魅力。それほど懐を気にせず、リーズナブルに楽しめる町寿司は、我々庶民の心強い味方です。
「大池どんぽ」は、そんな気安く足を運べる町寿司の一軒。この道50年以上という大将の浦茂幸さんが、気さくな笑顔で迎えくれます。

大池どんぽ大将

「どんぽ」というあまり聞き慣れない屋号の由来は大将の故郷である長崎の方言で、ドンコとも呼ばれるの小魚のこと。およそ半世紀前の1974年(昭和49年)に南区の大池通り沿いに店を構えた時からの屋号で、清水、春吉と場所を移転した今もそのまま引き継いでいます。
料理は一品料理5〜6品と握り寿司8〜9貫のコース(6,600円〜)がメインですが、注文すればおまかせで寿司も握ってくれます。今回はビールに合わせた一品料理からのおまかせにぎりという流れでお願いしました。

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まずは、ヒラスの西京焼き、赤貝とミル貝の煮付け、カブと柿のなますの前菜から。浦さんは板前に憧れて18歳で博多の老舗寿司割烹に修業に入り、下積み時代は裏方として煮物や焼き物をみっちり仕込まれたそうです。「本当はつけ場に立ちたかったんですが、今ではその時の経験が役に立っています(笑)」と、実に多彩な料理のレパートリーを持っています。一つ一つは小品ですが、旬の素材を使いながら酒飲みのツボを押さえた心憎い味付けです。

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大将お得意の一品料理は、タイの若狭焼きの紫蘇巻き、カブの柚子煮、さらにシマアジの炙りと続きます。ここでも熟練職人の技が発揮され、どの料理も魚介や根菜などに紫蘇や柚子、山葵の葉などをうまく組み合わせることで香りを添えています。これはもう、絶対日本酒に合うに違いありません!

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おかませにぎりは、その日の仕入れによって8〜9貫で3,000円から。カタンターに座れば、1貫ずつ順番に握ってくれます。写真は左からマグロ、包丁を入れたイカのシソ巻き、アジ、そしてキモを海苔で巻き込んだカワハギ。美しい流線型に握られた小ぶりなシャリに乗ったネタには、細やかな仕事が施されています。

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さらに、ミル貝、黒ムツ、タイ、そしてカマスの炙りと続きます。にぎりに添えられたガリは新ショウガを使ったかなりの厚切りで、噛めばサクッとした歯ごたえの後に爽やかな香りが広がり、口の中をサッパリとしてくれます。こんなところにも、大将の熟練の技が感じられました、

大池どんぽ店内

柳橋連合市場に近い春吉の奥まった場所という立地から2軒目、3軒目の利用も多く、深夜3時まで営業しているのもかなり貴重な存在です。カウンター越しに気さくな大将との会話が弾めばついつい夜が更けていく、食べて良し、飲んで良しの町寿司です。

店舗名:大池どんぽ
ジャンル:寿司、海鮮料理、居酒屋
住所:福岡市中央区春吉2-1-11
電話番号:092-724-7848
営業時間:18:00〜翌3:00
定休日:日曜
席数:カウンター7席、掘りごたつ6席
個室:なし
メニュー:一品料理500円〜、刺身盛り合わせ2,000円〜、おまかせにぎり3,000円〜、おまかせコース6,600円〜
URL:https://www.instagram.com/oike_donpo/

THE WRITER

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