PageTopButton

安曇野産100%ビール「安曇野エール」

ホップ、麦芽、水。すべて安曇野産のビールができました。その名は「安曇野エール」!作ったのは農業を営む齋藤岳雄さん。
ホップも麦も育ててるのは斎藤さん。
「通常は乾燥したホップを使いますけど、『安曇野エール』は、冷凍したホップを使ってます。
麦芽も自社製造の手作り。ALL安曇野産で、ここでしか売ってないビール」と、説明してくれました。
お味は…。ゴクゴク飲める、夏に最高!といいたくなるくらいの飲みやすさです。
飲み終わりに、ほんの少しだけ軽い苦みがあって、これがまた心地いいんです。
エールビールって、豊潤で濃厚…というのが基本ですが、『安曇野エール』は違う!アメリカ系の軽めビールを好んで飲むという山口たかしさんも絶賛の、すっきり軽やか味です。斎藤さん曰く「使ってるのがアロマ系のホップで、さらにシングルホップ(一種類しか使わない)なので、香りがあって苦みが少ないんです。
飲みやすくてフルーティーなビールですね」と。
また「さわやかで、安曇野の風景に合った味かな、というのはあります」と、にっこり。

クラフトビールを作るに至ったもともとのきっかけは、地元のクラフトビール屋さんに頼まれてホップの栽培を手掛けたことだったそうです。
ホップを作っていくうちに、「自分たちでもビールを作りたいな」っていう思いがつのっていったと齋藤さん。
「ビール麦まで作って、だったら全部安曇野産をつくろうと。
やっと実現しました」と、仲間うちの思いも教えてくれました。
いろんなクラフトビール屋さんがありますが、100%全部地元産のビールって、ほとんど作ってないんですよね~。
『安曇野エール』醸造する時には、水も安曇野から運ぶんだそうですよ。
取材に伺った6月上旬は、齋藤さんのお店に植えられたホップの花が咲いてました(写真右)。

齋藤さんと仲間がホップを植えたのが4年前。
「5年以上じゃないとしっかりしたものにならない」と言われたそうですが、なんと2年で、ある程度以上の収量が出たんだそう。
「もともと、ホップは長野県が全国生産量第一位だったんで、気候的には合ってるんです。安曇野でも50年くらい前までは作られてました。50年ぶりの復活、ですね」と、齋藤さん。
復活栽培したホップの品種は、昔、長野県で作られていた『信州早生』。
長野で栽培が終わって、岩手に行って、また出戻りで株を持って来たんだそうです。
畑も見せてもらいました。
びっくり!4~5mくらいの緑の垣根、いや壁状態です。約400本あるとのこと。
ホップって7~8mくらい伸びるそうで、根に近い2mくらいは収穫のない部分だから、下の方でくるくる巻いて丈を短くしておくそうです。
荒廃地を開墾して、地元のクラフトビール屋さんから出るビールかすや、自身の田んぼから出るもみ殻、たい肥などで丁寧に土づくりからなさったそうです。

冒険好きなチャレンジャーが仲間に多いという齋藤さん。
今後、安曇野の特産品を活かしたクラフトビール作りを目標になさっています。
安曇野産のリンゴを入れたアップルビールとか、ブドウを入れるとか…。楽しみです。
安曇野に観光に来た人たちに見てほしいものとして、「田園の中に入ってみて、どんな人がどんな作業をしてるのかとか、素朴なところをみてほしい。
例えばホップならどんなところで?どういう人が?どういう作業で作ってる?とか。」作業のおじゃまになることが心配ですが、「じゃまだったら言うんで、大丈夫ですよ」と。
NG出されるまでは、近づいてよいみたいです。
田園の中の大きな桜の木とその足元の道祖神とか、素敵な風景にも出会えますよ。
ビールの購入は、齋藤さんの農産物などの販売とおそばがいただける「斉藤農園あぐりす」でどうぞ。
ホップの緑のカーテンも素敵です。
今年は、生のホップで仕込む『安曇野エール』に乞う、ご期待!8月中旬に仕上がる予定だそうですよ~。

□ 斉藤農園あぐりす →
http://www.saito-farm.net/liberty/
□ 安曇野産ホップを生産する会 →
https://ja-jp.facebook.com/azuminohop/
□ 安曇野市観光協会 →
https://www.azumino-e-tabi.net/
□ 長野県公式観光サイト →
https://www.go-nagano.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう