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笑顔が咲く畑 ~人生を見つめる時間~

2019年第21回
制作:MRT宮崎放送
ディレクター:濱田 紘仁

2025年には高齢者の約5人に1人が認知症になると言われる中、宮崎県都城市にある協議会が発足した。その名も「都城三股農福連携協議会」。
「農福連携」は主に、障害者などが農業を通して社会参画を実現しようという取り組み。しかし、この「都城三股農福連携協議会」は、障害者ではなく認知症患者に農業に参加してもらい、自信や生きがいを取り戻してもらおうと取り組んでいる。
この「都城三股農福連携協議会」の発起人は、都城市で農業を営む兄の岡元一徳(おかもと・かずのり)さん(47歳)と、弟の孝仁(たかひと)さん(45歳)。50年以上農業を営んできた母親がアルツハイマー型認知症を発症したことをきっかけに、農業と認知症を組み合わせることを思いついた。
協議会では、認知症など精神疾患の専門病院の敷地に小さな畑を作り、入院患者たちと一緒に農作業を行っている。農業が盛んな都城市の高齢者の多くは、農業に携わって生きてきた。病院内では感情を表に出さない患者たちも、我先に畑へと出てくる。数週間前のことは忘れていても、何故か畑で学んできたことは覚えているのだ。野菜や花だけではなく、認知症患者の笑顔も生み出す畑の2年間の記録。

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