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まるご豚(とん)~余す所なくいただきます~

豚肉の各部位をジャニーズに例え、それぞれの部位を「愛している」と語るのは、長崎県大村市の山の上で養豚農家を営む上野淳子(じゅんこ)さん(37)。同じく豚が大好きな夫の活樹(かつき)さん(36)、活樹さんの両親と、豚約1800頭を育てています。

2人は豚を育てるだけでなく、去年10月からは豚肉の販売にも挑戦しています。それが、豚1頭分の各部位を販売するオンラインショップ「まるごとん」です。

2人が自宅に加工場を作ってまで、豚肉を販売すると決めたのは、長年抱えてきた悩みがあったからでした。それは、1頭の豚からとれる肉の半分ほどが「ウデ」や「モモ」なのに、繊維が複雑でカットの手間がかかるために、お店ではメインの商品として並びにくく、売れ残りも多いということ。

“美味しくないなら分かるけど、こんなに美味しいんだから食べて欲しい!“
その思いを10年かけて実現させました。
一見矛盾するような“可愛い”と“美味しい”ですが、豚もその肉も大好きで、養豚で生きていくと決めた上野さん夫婦。
愛情を持って育てたからこそ、余す所なく食べて欲しいという2人の思いが「まるごとん」には詰まっています。
(製作:NBC長崎放送 / 住吉 光)

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