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沖縄に雪が降る!? 白銀の世界・命の塩

沖縄の東海岸に浮かぶ小さな離れ島・宮城島には、亜熱帯とは思えない白銀の世界が広がる工場がある。
実はこの雪景色の正体は塩。食卓塩の5分の1、80ミクロンという粒子の細かい塩だ。
 
開発者の高安正勝さん(65)は、10歳の頃から「発明家になる」という夢を抱き続けてきた。大人になり航空会社で技師の仕事をしながらもさまざまな発明を続けていた。そして蘭を手軽に栽培する装置を発明し、蘭栽培の農業へ転向。そんな折、新聞で「塩が自由化される」という記事を見た高安さんは、蘭栽培の技術を生かして塩ができるのでは…とピンとくる。
 
コーヒー缶と扇風機を使って始まった実験は百回以上を数え、ついに霧状に噴霧した海水に温風を当てる「常温瞬間空中結晶製塩法」を開発。粉雪のような塩のパウダーを製造できるようになった。従来の製塩法では難しかった、海水中のミネラルバランスをそのま結晶化する事に成功したこの塩は、21種類のミネラルを含み塩分は食卓塩より約25%低い。
 
美しい沖縄の海水成分をそのまま閉じ込めた塩の名は「ぬちまーす」。沖縄の言葉で「命の塩」という意味だ。
 
塩と健康に関する従来のイメージを根本から覆す「命の塩」の驚きのデータとは?

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