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自宅にいながら九州の旅へ♪ 感動!体感!オンラインツアー「ご利益!九州最強パワースポットツアー×総集編」体験レポート

九州観光推進機構が2020年9月から毎月開催しているオンライン旅行「自宅にいながら九州の旅へ♪感動!体感!オンラインツアー」(RKB毎日放送制作)に参加いたしました。
最終回となった第5回は当初1月に開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言のため2月20日に延期されました。ツアーリピーターの方はこの日を心待ちにされていたのではないでしょうか。

さて、今回のツアーのテーマは「ご利益!九州最強パワースポットツアー×総集編」。さらに、人気漫画「鬼滅の刃」の舞台ではないかという話題の場所も紹介されるという内容で、期待感が高まりました。

「ビデオ付きで参加」を押してZoomに入りました。会議やセミナーで使い慣れているので、とにかくお手軽という印象。老若男女たくさんの人のリラックスした顔が見えました。自宅などで「くつろぎながら旅行気分を味わう」といったところでしょうか。そして、福岡をはじめとする九州の人以外に私と同じ東京や埼玉、名古屋、大阪など全国各地のほか、何とシンガポールから参加している人もいました。

ツアーガイドを務めたタレントのハルさんの進行は楽しくて分かりやすく、明るい気分になります。テレビの旅番組を見ているのと決定的に違うのは、参加者がチャットで書き込みをする点。これを時々ハルさんが紹介するのです。まったく知らない人ばかりなのに、一緒にバス旅行で盛り上がっているようでした。ハルさんの言う「テレビ未満だけどテレビ以上のところもある」はこれでしょうね。旅アドバイザーとして解説するJTB福岡支店の山田育照さんの存在も、ツアーの魅力を膨らませました。

ツアーは福岡県の太宰府天満宮から始まりました。学問の神様ですから当然、受験などにパワーをくれるスポットですね。その中にあって知る人ぞ知る随一のパワースポット「天開(てんかい)稲荷神社」が紹介されました。鎌倉時代末期に京都の伏見稲荷大社から分霊された神社で、五穀豊穣や商売繁盛の神様だそう。アシスタントガイドを務めたのは黒田りささんで、同行するディレクターが人の目線でカメラを回しているお陰で何となく自分が一緒に歩いている感じがします。カメラが進んで神社の左端にある鳥居へ。その向こうには、岩を積み上げた小さな「奥の院」という石室。ひんやりした空気が伝わってきて、画面で見ていてもパワーを感じました。
(スタジオで九州地図のボードを使って場所を紹介する黒田さん。「九州は7県+沖縄」なんですね。)

次のスポットは、また知る人ぞ知る神社でした。お参りして宝くじを当てた人がいたため金運神社として有名になった「當所(とうしょ)神社」。地域の人が世話をする無人の神社ですが、「當所(あたるところ)」という文字通り縁起の良い神社のため年末年始に1500人ほどの参拝者があるとのこと。参拝した後に黒田さんがスクラッチクイズに挑戦し5等200円を連続で当てましたが...散発ってところでしょうか。

スタジオではハルさんが豆知識を披露。福岡の占い師がおっしゃっていた話で、「神様に一番近い場所は本殿の裏側。裏に回って人差し指を立てて手を伸ばすと良い」のだそうだ。確かに、神や仏の像は本堂の奥の方にあるので、裏に行くと背中に近づけますね。

ツアーはいよいよ「鬼滅の刃」ゆかりの場所へ。リポーターはRKB毎日放送アナウンサーの辻満里奈さん。作者の吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんが福岡県出身ですので、漫画に出てくる場所のモデルとなった地が九州にあるのも納得です。ファンの間で話題になり、"霊地巡礼"に訪れる人も多いとか。

九州には、主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の名字が付く「竈門神社」が三つあります。まず紹介されたのは、福岡県太宰府市にある宝満宮竈門神社。太宰府を一望できる位置にある神社です。

さらに、「鬼滅の刃の聖地」と呼ばれるほど有名な神社が同県筑後市の溝口竈門神社。単行本7巻で登場人物の煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)が炭治郎を「溝口少年」と呼び名違えるシーンがありますが、作者がこの神社の存在を知っていて描いたのではないかと推測されています。鳥居の看板を横から見ると、炭治郎が背負っている木箱にそっくりの形をしているなど、聖地と呼ばれる要素がここにあります。

今回は紹介されませんでしたが、大分県別府市には八幡竈門神社があり、合わせて三社参りするファンが増えているそうですね。

辻さんはその後、福岡県筑後市にある水田天満宮の境内にある縁結びの神社、恋木(こいのき)神社を訪れてテンションが上がっていました。日本で唯一、恋の神様「恋命(こいのみこと)」を祭る神社で、これぞパワースポットと言えそうです。鳥居の看板から本堂の柱まで、ピンク色とハート型であふれる神社で、辻さんがひいたピンク色のおみくじが「大吉」だったので、テンションマックスでした。
このほか、九州最強のパワースポットとして紹介されたのが熊本県山都町にある幣立(へいたて)神宮。1万5000年の歴史があり日本で一番古い神社と伝えられているそうです。

また、鬼滅の刃ゆかりの場所として福岡県糸島市にある神在(かみあり)神社の神石(しんせき)が紹介されました。竹やぶの中にある大きな石で、炭治郎が修行中に必死で切ろうとした大岩にそっくりなのです。映像で見て「確かに、似ている」と思いましたし、竹やぶに囲まれた雰囲気が独特のパワーを放っているようでした。炭治郎ファンの訪問者が増えるはずですね。

最終回のため、過去4回の名シーンを総集編として振り返りました。 鹿児島県で桜島シーカヤックに乗って海中温泉に手を突っ込んだり海岸の砂浜を掘って温泉を出したり、熊本県の阿蘇山を自転車で下ったりという楽しいシーンを再放映。熊本城、黒川温泉、大分県の別府温泉や長崎県の軍艦島など、印象に残る観光地がたくさん登場しました。

第2回からレポーターを務めている黒田さんがスタジオでお得意のウクレレを演奏して歌うシーンで、面白いことが起きました。「いい日旅立ち」の替え歌だったのですが、私は興味を持って歌詞を取材ノートにメモしていました。「♪このオンラインツアーで予習をしていってください~」。スタジオの雰囲気が寒かったのでしょう。ハルさんが画面で参加者の表情を観察し、黒田さんの演奏後にコメントしたのです。「ふじたさんは表情がいっさい変わらなかったですね」と。お恥ずかしい。チャットに「表情が変化しなかったのは、黒田さんのオリジナル歌詞をメモしていたからですよ」と書き込んだら、平野さんという方が「ふじたさん、さすがです」と書いてくれました。

こんなやりとりがあったため、独りでPCを見ているのにツアーに参加している気分になりました。ハルさん、イジってくださってありがとうございました(笑)。そして黒田さん、決して演奏がつまらなかったのではありませんよ。むしろ、九州愛に感動していました。

ツアーに参加し、九州の魅力的な観光地をたくさん知ることができました。特に総集編付きの今回はお得なツアーでした。情報もさることながら、チャットに次々と現れる面白いコメントを読んでいるとバス旅行でおしゃべりしている気分になるのです。そして、「また参加したいな」だけでなく、「いずれ実際に訪れてみたい」と思いました。

終盤のハルさんの言葉が印象的でした。「ガイドをして、コロナがなかったらオンラインツアーはこれほど盛り上がらなかったのではないか。もしかしたら生まれなかった文化かもしれないですね。コロナ明けに、また旅したい場所をわくわくしながら探し、観ることができる時間になったと思います。これで完結ではなくて、(オンラインツアーを)見てくださっている人が九州を訪れてくださって完結です。どうか、コロナが明けた時には魅力ある九州にお越しいただきたいと思います。」

実は私、国内に旅行や出張で訪れたことのない県が4県あります。そのうちの2県が佐賀県と熊本県なのです。コロナが終息したら、焼き物の有田町と黒川温泉に行くぞ!と決めました(笑)。ちなみにあとの2県は四国の徳島県と香川県です。

★九州オンラインツアー 第1回~5回 ダイジェスト映像など
【公式】九州観光チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCsUAcoQNg7hhvOVuw785Vbw 2020年9月~2021年2月配信

★オンラインツアーに興味がある方は、
Twitter @rkb_media ディスカバー九州ジャパン もしくは
FB @escape Escape more をフォロー下さいます様宜しくお願い致します。

ライタープロフィール:毎日新聞 藤田裕伸

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