「煙を出さない」「超低ダイオキシン」「届出不要」「処理経費削減」と 良いこと尽くしの小型焼却炉が沖縄で開発され注目されている。
その名も「チリメーサー」(チリはゴミ、メースは燃やすの意)。 開発者は奄美大島出身の技術者、福富健仁(けんじ)さん(49)。
熱エネルギーの専門家であった福富さんは離島、へき地のゴミ問題へ貢献しようと開発を決意。平成15年に「チリメーサー」TG-49型を完成させた。 この小型焼却炉は今まで処理が困難だった塩分を含んだ漂着ゴミまで見事に焼却する。
そんな高性能の焼却炉はある“ひらめき”から生まれた。
閉め切った浴室で汗だくになり考えごとをしていた時、息苦しくなって窓を開けた瞬間、ひらめいたと言う。
「炉の中でこの浴室の状態を再現できれば??」革新的な技術は天から降りて来ると福富さんは言う。
“技術”を持って「世の中の役に立ちたい」。技術者としてのブレない姿勢が高性能の焼却炉を生み出したのだ。「チリメーサー」の評判は口コミで広がり、これまでに県内外の離島自治体へ70台以上が納品された。 果たして、この焼却炉は離島や過疎地が抱える廃棄物処理問題を解決する“救世主”と 成り得るのだろうか!?
その名も「チリメーサー」(チリはゴミ、メースは燃やすの意)。 開発者は奄美大島出身の技術者、福富健仁(けんじ)さん(49)。
熱エネルギーの専門家であった福富さんは離島、へき地のゴミ問題へ貢献しようと開発を決意。平成15年に「チリメーサー」TG-49型を完成させた。 この小型焼却炉は今まで処理が困難だった塩分を含んだ漂着ゴミまで見事に焼却する。
そんな高性能の焼却炉はある“ひらめき”から生まれた。
閉め切った浴室で汗だくになり考えごとをしていた時、息苦しくなって窓を開けた瞬間、ひらめいたと言う。
「炉の中でこの浴室の状態を再現できれば??」革新的な技術は天から降りて来ると福富さんは言う。
“技術”を持って「世の中の役に立ちたい」。技術者としてのブレない姿勢が高性能の焼却炉を生み出したのだ。「チリメーサー」の評判は口コミで広がり、これまでに県内外の離島自治体へ70台以上が納品された。 果たして、この焼却炉は離島や過疎地が抱える廃棄物処理問題を解決する“救世主”と 成り得るのだろうか!?
取材後記
撮影で炉の中を見せてもらう時に、「中は特許なのでほとんど見せられない」と言われてどうしようかと思いました。でも、社員数10人にも満たない会社が大会社と肩を並べるほどの技術力を持ち、その “性能”で勝負しているなら当たり前のことですよね。 まさに企業秘密だったわけです。でも、許される範囲で絵を描いてもらいました。
さすが技術者!絵も上手でした。
福富社長は奄美出身なので、技術者として離島、僻地の役に立つ焼却炉を造りたいと常々考えていたようです。もともとプラントのエンジニアだったので、“煙を出さない焼却炉”のプランは頭の中にあったそうです。しかし、造ってみたら大失敗。タイヤを入れたらモクモクと煙があがりました。出資をして頂いた協力者からは詐欺師呼ばわりされたと言います。でも、彼は諦めなかった。「水蒸気」のアイデアはその時、ふっと降りて来たそうです。「革新的な技術が生まれる時、そのアイデアは天から降りてくるものだと想う。神様から頂いたものだと想う。」福富社長は語ってくれました。離島、僻地のために???と想う気持ちが純粋であればあるほど、神様は知恵を授けて下さるのでしょうね。
今、福富社長は沖縄生まれの焼却炉で、海外へ打って出ようとしています。いままでも時代のニーズを的確に捉え、お客さんの“困った”を解決してきました。今度は海外の“困った”を解決する番です。発展途上国ではゴミが山積みにされたままの劣悪な環境の中、人々は暮らしています。福富さんの「チリメーサー」はきっとその環境を変えてくれるに違いありません。
さすが技術者!絵も上手でした。
福富社長は奄美出身なので、技術者として離島、僻地の役に立つ焼却炉を造りたいと常々考えていたようです。もともとプラントのエンジニアだったので、“煙を出さない焼却炉”のプランは頭の中にあったそうです。しかし、造ってみたら大失敗。タイヤを入れたらモクモクと煙があがりました。出資をして頂いた協力者からは詐欺師呼ばわりされたと言います。でも、彼は諦めなかった。「水蒸気」のアイデアはその時、ふっと降りて来たそうです。「革新的な技術が生まれる時、そのアイデアは天から降りてくるものだと想う。神様から頂いたものだと想う。」福富社長は語ってくれました。離島、僻地のために???と想う気持ちが純粋であればあるほど、神様は知恵を授けて下さるのでしょうね。
今、福富社長は沖縄生まれの焼却炉で、海外へ打って出ようとしています。いままでも時代のニーズを的確に捉え、お客さんの“困った”を解決してきました。今度は海外の“困った”を解決する番です。発展途上国ではゴミが山積みにされたままの劣悪な環境の中、人々は暮らしています。福富さんの「チリメーサー」はきっとその環境を変えてくれるに違いありません。
担当:RBC琉球放送 藤原 廣進
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