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石で冷暖房!?みんなに優しい“光冷暖”

住宅や小学校の教室。さらには卓球場やバスの待合所まで。 すでに830か所以上に導入されているのが、石を利用する新しい冷暖房システム『光冷暖』だ。 風で冷気や暖気を送る従来のエアコンとは違い、 『光冷暖』は遠赤外線で熱を天井と壁に伝えて温度をコントロールする。

消費電力はエアコンの半分以下になるという省エネの性能が評価され、「環境大臣賞」を受賞した。 大学が行った実験では、エアコンに比べて『光冷暖』は快適だと実証された。 岩盤浴の技術を応用して生まれた光冷暖。ただ、決して平坦な道のりではなかった。 当初は「13年間売り上げゼロ」。その苦境の中でも可能性を信じ続けたのが、 光冷暖を開発した株式会社KFTの二枝崇治社長(56)だ。?K(九州)F(福岡)T(テクノロジー)という社名が示すように、 九州発の技術を使って世界を目指している。いまタイ・バンコクに全室『光冷暖』が入るホテルを建設中だ。

これを皮切りに、世界へ羽ばたこうとしている。さらに、2020年の東京を次の舞台に見据えた挑戦も始まった。

<取材先データ>
会社名:KFT株式会社
住所:〒812-0025 福岡市博多区店屋町6-6 ハーベストビル2F
電話:092-281-1200
FAX:092-282-8166
HP:http://www.a-hikari.com/personal/ Facebook:https://www.facebook.com/hikarireidan.annygroup/

取材後記

真夏の熱帯夜に、底冷えする冬の夜に・・・エアコンを強めにして眠った翌朝、喉がガラガラになった・・・ そんな体験をした人も多いのではないでしょうか。 記録的な猛暑となった2016年の夏は、エアコンに頼りっぱなしの生活でした。 ただ、やはり気になるのが“エアコンの風”。 この“風”の問題を解決してくれるのが「光冷暖」です。  初めて光冷暖を体験した時には、風がなく自然な冷暖房の効果に驚かされました。 目には見えない「遠赤外線」を使う冷暖房システムをどうやって映像化するかについては少し悩みましたが、ニュースの企画としてまず取材し放送しました。ただ、当初想定していた中身とは違った形のニュースとなりました。

建物の冷暖房だけでなく、ビニールハウスを使った農業に光冷暖が応用され、高品質の野菜を栽培するという次の展開が進んでいたからです。
次に、車で移動できるトレーラーハウスに光冷暖を設置し、災害が起きた時に避難所として活用するというアイデアを聞きました。
その直後に発生したのが熊本地震でした。

さらに、今回の番組制作中には、光冷暖のラジエーターに結露した水滴を集めて利用する特許を取得したという話も聞きました。
次から次に新しいアイデアが実現化されていく光冷暖。次はどんな展開が待っているのか、楽しみにしながら取材を続けたいです。
担当:RKB毎日放送 今林隆史

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