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キャンピングカー業界の風雲児!

ビジネス
福岡県北九州市に本社工場を置く株式会社ナッツは、キャンピングカーのトップクラスのシェアを誇るメーカーに成長した。海外進出に熱心な荒木賢治社長は単身海外に飛び込み、道を切り開き、中国(大連)・フィリピン(セブ島)に自社生産工場(ボディー、家具、組み立て)を設立、業界の風雲児と呼ばれている。

人気の秘密は圧倒的な技術力だ。特許出願中のエボリューションシステムという優れた電装システムは夏の寝苦しい夜、エンジンを掛けたままで駐車できない道の駅などでもバッテリーだけで家庭用のエアコンを稼働できる。

アイドリングだけでもバッテリーに急速充電できるこのシステムを武器に、冷蔵庫、電子レンジ、カラオケセットなど家庭で通常使用されている電化製品を利用できる。一方で毎年ナッツのオーナー向けに感謝祭を開催、全国から300台以上のキャンピングカーが集まり交流する。単に車中泊だけでなくさまざまな楽しみを体験できる盛り上げイベントが満載だ。ペットと一緒に快適な旅をしたいという層を中心に、年々キャンピングカー保有者は増えているが、文化として日本に根付かせ、大きな産業しようという荒木賢治社長の夢の戦略を追った。
■取材先
会社名:株式会社ナッツ
担当者:荒木 賢治社長
住所:〒811-4342 福岡県遠賀郡遠賀町大字尾崎1704-3
電話:093-293-8888
FAX:093-293-8844

取材後記

ナッツの荒木社長によると日本は便利過ぎるのでキャンピングカー文化が根付 かなかったそうです。確かに全国津々浦々に交通網が張り巡らされコンビニもあ り、温泉地始め観光地には安価な宿から高級旅館まで揃って至れり尽くせりです。

一方、欧米は観光地といっても目玉は一ヶ所だけでプラスアルファの楽しみ方が ないのでキャンピングカーで行くこと自体が旅の楽しみになるそうです。しかし 日本でもこれからは赤字路線の廃止などもありペットと気兼ねなく車中泊を楽し む層が増えていきそうです。荒木社長の力点はハードであるキャンピングカー販 売と同時にソフトとしての楽しみ方の提案にあるようです。それがシェアトップ に繋がった大きな理由なのだろうと思いました。
担当:RKB毎日放送 山田尚

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