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暮らしを“結ぶ”!進化する博多水引

祝いの席に欠かせない「水引」。その水引が、本来の用途を越えた形となり、今暮らしに溶け込んでいる。水引を衣食住、生活のあらゆるシーンに使いたい、と挑戦を続けているのは、博多の老舗「ながさわ結納店」。現在1代目、2代目の父娘が博多水引を手作りで製作している。

1代目・長澤宏昭さん(78)は伝統を守る水引、2代目宏美さん(53)はその伝統を重んじながらアパレルに生活用品と新しいスタイルのデザインから製作までを手がけている。「糸」と呼ばれる和紙を、自由自在にあやつる2代目・宏美さん。箸置き、アクセサリー、正月の注連縄にクリスマスリースと新発想の水引製品を数々作り上げた。直感で選んだ糸(水引)をねじり、作り上げる作品は博多山笠をイメージした、どこか斬新!粋でモダンな仕上がり。伝統工芸に「デザイン」を加えることで「伝統」がぐっと身近な存在になる、と語ります。

その作品に一流アパレルブランドから熱いエールが!全国の「水引」業界が衰退する中で、伝統そして新しい「水引」の世界を伝えたい!と新たな挑戦を続ける、博多水引の2代目の熱い思いに密着。
■取材先
会社名:博多水引ながさわ結納店
担当者:創業者・長澤宏昭  2代目・長澤宏美
住所:福岡市博多区上呉服町13-231
電話:092-271-0813
HP:hakatamizuhiki.co.jp その他:番組で紹介した水引小物
扇梅 3024円/祝い結び 4104円~/ボトルリボン 648円~/ ボトルリボン めでたい 1058円/箸置き 1944円~

取材後記


「水引」というと、みなさん何をイメージしますか?
“祝儀袋についた飾り紐”“結納飾り”を思い出す方が多いと思いますが・・・
「博多水引」はそのイメージを覆す伝統工芸でした。太さ約1mmの「水引」が作り出す美しい世界・・・・
私が初めて「博多水引」を見た時の第一声は「え、これ水引ですか?」でした。
クリスマスリースに水引!箸置きに水引!髪飾りに水引!スーツに水引!
衣食住のあらゆる部分に活用できる「伝統工芸」に無限の可能性を感じました。

「伝統工芸にはデザイナーが必要!
遠い存在に感じる伝統工芸品にデザインが加わると、もっと身近に感じ手にとってもらう機会が増える」と長澤宏美さんは語ります。
我が家の食卓には、水引の箸置き。3歳の娘の保育園バッグには水引のキーホルダー・・・今までは使うことがなかった場所に、水引が寄り添っています。

父から娘に伝わる博多水引。
魂をこめた「結び」の進化に、これからも注目したい!
担当:RKB毎日放送 谷口あゆみ

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