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クロモジがお酢を変える!

「クロモジ」の木をご存知だろうか?茶道では和菓子の楊枝に使われ、江戸時代には枝を粉末にして歯磨き粉にしたほど抗菌作用がある、さわやかな香りの和製ハーブだ。そのクロモジと“世界最古の調味料”のお酢が出会った時、新たな発酵パワーが生まれる!

長崎県西海市で120年続く川添酢造は、農薬不使用で育てた米を使い、機械に頼らない昔ながらの手法で作るお酢が評判で、小さいながらも全国に根強いファンがいる醸造元だ。
2年前、そんな川添酢造がある雪浦地区で地域おこしの一環として薬草教室が開かれた。講師は、薬草の生態や薬効に詳しい熊本大学薬学部の渡邊高志教授(61)。以前から、クロモジの薬用成分に注目していた渡邊教授と、名酢を作る川添酢造との出会いが「クロモジ玄米酢」の誕生に結びついた。

この新商品の開発を、4代目の川添成行さん(70)から託されたのが、次男の光蔵さん(36)だ。
初めて扱うクロモジ。お酢に加える割合は?熟成期間は?
手さぐりの日々が続く中、遂にクロモジの精油成分がお酢に移り、清涼感が漂い甘みさえも感じる商品にたどり着いた。
今まさに、熟成中の「クロモジ玄米酢」が、お酢の新たな可能性を秘めて、商品化の時を待っている。
■取材先
会社名:川添酢造
担当者:川添光蔵さん 広報担当・久保桂奈さん
住所:長崎県西海市大瀬戸町雪浦下郷1308-2
電話:0959-22-9305
HP:https://kawazoesuya-web.com/ その他:
クロモジ玄米酢:1/24発売 200ml 800円 500ml 1500円
玄米酢:360ml 950円 720ml 1512円
純米酢:600ml 648円 *いすれも税込み
他に、味噌・甘酒・麹の販売もあり、オンラインショップあり

取材後記

「お酢なのに甘みを感じるんです!」情報番組の料理コーナーに出演している先生から情報をいただきました。実はこの方の実家がお酢屋さん。
「長年、お酢を作ってる私達もビックリして・・・・」と聞いて、是非取材したいと思ったのがきっかけでした。その正体は「クロモジを漬けたお酢」だとか。
クロモジ?楊枝のこと?程度の知識しかなかった私ですが、調べてみるとクロモジは、奥深く、最近では、インフルエンザウイルスをブロックすることも証明されました。コロナ禍の今、ウイルスという響きに敏感なだけに、今後の研究が気になります。

取材中、何度もお酢を試飲するシーンがありましたが、さすがお酢屋さん、グイっとお酢を飲んでも、誰一人、むせたりはしません。
聞けば、飲み方のコツがあるそうで、洋酒をショットで飲むように、一気にのどに流し込むとムセないとか!? 罰ゲームでお酢を飲むことになったら、試してみて下さい。

完成した「クロモジ玄米酢」は、発売日を放送日に合わせていただきました。
そんな「川添酢造」は小さい醸造元ですが、食への意識が高く、少しでも応援できればと思い制作しました。
担当:NBC長崎放送 平井 亜子

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