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超高校級‼柳川高校テニス部の武方駿哉選手!その強さの秘密とは…?

インターハイ優勝27回!テニスの名門・柳川高校の強さの秘密を徹底取材

福岡県柳川市にある創立82年の柳川高校。テニスの名門として知られる私立高校で、テニス部(男子)のインターハイ団体優勝はこれまで27回。昭和42年から昭和55年まで14年連続で優勝し、2022年には16年ぶりに優勝するなど長年高校テニス界のトップに立ち続けています。

この柳川高校に、今年3月に開催された「第45回全国選抜高校テニス大会」の個人戦で優勝した“高校生No.1”のテニスプレイヤーがいるということで、元テニスプレイヤーの沢松奈生子さんがその強さの秘密を取材しました。

高校生No.1プレイヤーの実力を、元テニスプレイヤー沢松奈生子さんが体験!

高校テニス界42,765人(男子)の頂点に立つのが柳川高校テニス部の武方駿哉選手。「強い覚悟を持って柳川高校に来たことが一番大きかった」と話す愛媛県出身の武方選手は、親元を離れ寮生活でテニスに打ち込んでいます。
柳川高校は“ハードコート”という国際基準のコートを導入していて、インドア(屋内)コートとセンターコートは現在建設中。指導も時代に合わせて変えているのだそう。

テニス部の部員は42人で、この日は試合を控えたトップグループの練習を見学させてもらいました。
沢松さんは「音が違う。高校レベルで全員芯を食っている。ウォーミングアップの段階でほとんどミスをしない」とレベルの高さを実感。
続いてラリーを通じて、現役高校生No.1プレイヤー・武方選手の実力を沢松さんが体験することに・・・
高校時代、インターハイで個人・団体の優勝を果たした元日本ランキング1位・世界ランキング14位の沢松さんですが、武方選手のボールについて「ボールが生きている、ずっしり重い」と評価しました。

強さのポイントは、ぶれない体幹と「どんなに逆境でも諦めないこと」

沢松さんが見る武方選手のストロングポイントは、重心が常に低く下半身が安定していること。どんなボールが来ても体幹がぶれることなく、またメンタルが強いため試合で競って大きなポイントが来た時に、ものすごい強さを発揮するだろうと見ています。
また柳川高校テニス部の本田健児監督は武方選手の強さのポイントについて「どんな試合の逆境に遭遇しても諦めないこと」と回答。「諦めないことと粘れる技術がピタッと同化する時間帯が多い」と分析しています。

実際に武方選手の強さを見ることができたのが、優勝を決めた「第45回全国選抜高校テニス大会」の決勝戦。2セット先取した方が優勝ということで、まず武方選手は対戦相手の相生学園・山本夏生選手に第1セットを取られます。続く第2セットは5-2(武方)となり、あと1ゲーム取られると終わってしまう・・・というところまで追い詰められます。ここから武方選手は粘り、反撃を開始。5ゲームを連取し5-7(武方)で第2セットを奪い返します。ファイナルセットも4-1(武方)とリードを許したところから5ゲームを連取。4-6(武方)で大逆転勝利を収め、No.1プレイヤーの栄冠を手にしました。

優勝後のインタビューで武方選手は「苦しい状況だったが、駆けつけてくれた保護者やチームの皆の応援が心強く、応援のおかげで優勝できた」と話しました。

武方選手の今の心境と今後の目標

今の心境について武方選手は「今までは追う立場だったので何も思わなかったが、優勝すると追われる立場になるので精神的にはきついが、これからさらに上を目指すには今まで以上のトレーニングが必要だと思う。また日本一になったら私生活も見られると思うので私生活を改め、初心に戻ることを意識して日々の練習や生活を送っている」と話してくれました。

また今後の目標は「インターハイの団体とシングルス、ダブルスの3冠を達成すること」。自己分析をしっかり行い「粘り強いだけでは世界のパワープレイヤー達に勝っていくのは難しいので、攻めていくことが必要」と、これから世界に羽ばたいていくために何が必要なのかについても考えていました。
武方選手は9月にニューヨークで行われる全米ジュニアの予選に出場が決まっています。今後の活躍を応援しています!

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