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“約100万本の松”国の特別名勝「虹の松原」を守る “害虫被害のおそれ”641本 佐賀

佐賀県唐津市の国の特別名勝「虹の松原」で、害虫被害を受けた松がないかどうかの点検が行われました。来週以降、薬剤の散布も行い松の保護にあたります。


◆害虫被害を点検
約100万本の松が4キロにわたって連なる国の特別名勝「虹の松原」。11日午前9時半から国や県の担当者地元のボランティアらが集まり、松の害虫被害を確認する点検が行われました。

RKB高田佳明
「松の木が枯れていないかどうか、1本1本丁寧に確認していきます」


◆放置すると被害拡大
松の害虫被害は、マツノザイセンチュウと呼ばれる線虫が幹や枝の中で増殖し、松が衰弱、枯れていくものです。線虫を運ぶカミキリは松に卵を産んでいくため、害虫被害を受けた松をそのまま放置しておくと、被害がどんどん拡大していくおそれがあります。


◆“害虫被害のおそれ”641本
11日の点検で、害虫被害のおそれがあると判断された松は641本見つかり、白いテープが巻かれました。今後、佐賀森林管理署が詳しく調べ、必要に応じて伐採していくことにしています。

佐賀県林業課 吉良孝広課長「県内の松林はほかにもあるので、森林管理署、唐津市と連携して松枯れが広がらないように努めてまいりたい」

佐賀森林管理署は来週15日から地上で、23日にはヘリコプターで害虫を防ぐ薬剤散布を実施する予定です。

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