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博多駅に水を入れるな!地下につながる入り口で“浸水”を食い止める訓練

過去の教訓を生かした災害への備えです。梅雨入りを控え博多駅で浸水被害を想定した大規模な訓練が実施されました。


◆過去に相次いだ地下浸水
博多駅で23日午前に実施された訓練には、駅ビルや周辺の商業施設などで働く約150人が参加しました。この訓練は、近くを流れる御笠川が氾濫危険水位を突破したという想定で実施されたものです。博多駅の周辺では、24年前の集中豪雨で地下に水が流れ込み逃げ遅れた1人が死亡。その4年後にも地下部分が浸水する被害が発生ました。


◆入り口が多く200か所に止水板
参加者は、駅や階段の入口などで「止水板」を設置する手順などを確認。地下につながる入り口が多い博多駅では、「止水板」を設置する必要がある場所が200か所を超えるということです。

多くの外国人観光客が地下にいることを想定した避難誘導の訓練では、4か国語で書かれたプラカードを使用。意識不明のけが人が出たことを想定した救急救命訓練では、AEDを使った救命方法なども確認していました。


◆激甚化する災害に“備え”あり
博多駅・鐘ヶ江理恵駅長「お客様の命を守るのが、事業者の勤めだと思っております」

2021年まで5年連続で大雨特別警報が発表された福岡県。梅雨入りを控え各地で過去の教訓を生かした災害への備えが進められています。

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