衆議院の早期解散をめぐる憶測が飛び交う中、候補者選びの動きが加速しています。前回、自民党の候補が敗れた北九州市の西側を選挙区とする福岡9区では、保守分裂を避けようと党員投票を実施する予定です。
◆自民は「公募」予備選挙を実施し選考する方針
5月26日(金)早朝、北九州市八幡東区のホテルに集まった自民党の県議や市議たち。早期の解散があるのか憶測が飛び交う中、「空白」となっている福岡9区の候補者の決め方を話し合いました。
自民党福岡県議団 松尾統章会長「まずは公募で行う。公募の選考方法については予備選挙、いわゆる党員投票でやろうと。最終的に支部長が決まったら、我々は挙党体制でその方を応援していこうと」
「挙党体制」を強調するのには理由があります。2月に行われた北九州市長選挙では、自民党所属の一部の市議らが支援した武内和久氏が当選。自民党が推薦し、市議や県議らが支援した津森洋介氏が敗れました。保守分裂となった市長選を主導した2人が、9区の候補として浮上しているのです。
◆新市政誕生の「選挙戦責任者」 出馬を明言
三原朝利市議「北九州市を前に進めるためにも出馬をしたい、という思いは強いものがあります」
9区から出馬することを明言しているのは、武内市長の選挙戦で責任者を務めた三原朝利市議です。武内市長の誕生で、国と北九州市をつなげるために国政への思いがより強くなった、と強調しています。
三原朝利市議「私は従来から、国の立場で働きたいなという思いはずっと持っていますし、そんな中で今回北九州市政、武内市政が誕生した中で、やっぱり北九州を前により進めるためには、市と国の懸け橋になれる存在が必要だ」
◆市長選敗北陣営の選対本部長=参院議員を直撃
その9区で活発な活動を始めているのは、自民党の大家敏志参議院議員です。2022年7月の参議院選挙でトップ当選し、再選されたばかりですが、この1か月半ほどの間に福岡9区で14回の集会を予定しています。
Q.9区に出るということなんですか?
大家敏志参議院議員「えらく質問が率直ですけれども、そういう声もいただいています。私自身が候補者となるか、応援団となるか。それは早急に考え方を整理したいと思います」
大家氏は、北九州市長選挙では敗北した津森氏の選対本部長を務めていました。9区の公募が、その北九市長選の再戦となる可能性もあります。
自民党の関係者によりますと、党員投票について市議や県議の票を党員と同じ1票として扱うことが「ポピュリズムだ」として、「議員票は50票か100票にすべきだ」との意見も出されたということです。今後、県連や党本部に打診し、公募と党員投票の方法が決まることになっています。
◆「どんとこい」迎え撃つ無所属の現職
こうした自民党の動きを横目に活動を続けているのが、無所属で現職の緒方林太郎衆議院議員です。緒方氏は、2021年に実施された衆院選福岡9区で、自民党の三原朝彦氏を約1万5000票差で破り当選。毎週末、9区に戻っては地域のイベントに参加し、次の選挙に備えてきました。
緒方林太郎衆議院議員「相手を自分が選べるというわけでもないので自分自身はやることが変わるわけでもないし、あたふたしても仕方ないし、いつ何時でも『どんとこい』という気持ちで普段からやっています」
選挙に強いと評価されている緒方氏に対し、自民党が誰を挑戦者として送り込むのか? 解散総選挙の時期も見据えながら、自民党内での駆け引きが激しさを増しています。
◆自民は「公募」予備選挙を実施し選考する方針
5月26日(金)早朝、北九州市八幡東区のホテルに集まった自民党の県議や市議たち。早期の解散があるのか憶測が飛び交う中、「空白」となっている福岡9区の候補者の決め方を話し合いました。
自民党福岡県議団 松尾統章会長「まずは公募で行う。公募の選考方法については予備選挙、いわゆる党員投票でやろうと。最終的に支部長が決まったら、我々は挙党体制でその方を応援していこうと」
「挙党体制」を強調するのには理由があります。2月に行われた北九州市長選挙では、自民党所属の一部の市議らが支援した武内和久氏が当選。自民党が推薦し、市議や県議らが支援した津森洋介氏が敗れました。保守分裂となった市長選を主導した2人が、9区の候補として浮上しているのです。
◆新市政誕生の「選挙戦責任者」 出馬を明言
三原朝利市議「北九州市を前に進めるためにも出馬をしたい、という思いは強いものがあります」
9区から出馬することを明言しているのは、武内市長の選挙戦で責任者を務めた三原朝利市議です。武内市長の誕生で、国と北九州市をつなげるために国政への思いがより強くなった、と強調しています。
三原朝利市議「私は従来から、国の立場で働きたいなという思いはずっと持っていますし、そんな中で今回北九州市政、武内市政が誕生した中で、やっぱり北九州を前により進めるためには、市と国の懸け橋になれる存在が必要だ」
◆市長選敗北陣営の選対本部長=参院議員を直撃
その9区で活発な活動を始めているのは、自民党の大家敏志参議院議員です。2022年7月の参議院選挙でトップ当選し、再選されたばかりですが、この1か月半ほどの間に福岡9区で14回の集会を予定しています。
Q.9区に出るということなんですか?
大家敏志参議院議員「えらく質問が率直ですけれども、そういう声もいただいています。私自身が候補者となるか、応援団となるか。それは早急に考え方を整理したいと思います」
大家氏は、北九州市長選挙では敗北した津森氏の選対本部長を務めていました。9区の公募が、その北九市長選の再戦となる可能性もあります。
自民党の関係者によりますと、党員投票について市議や県議の票を党員と同じ1票として扱うことが「ポピュリズムだ」として、「議員票は50票か100票にすべきだ」との意見も出されたということです。今後、県連や党本部に打診し、公募と党員投票の方法が決まることになっています。
◆「どんとこい」迎え撃つ無所属の現職
こうした自民党の動きを横目に活動を続けているのが、無所属で現職の緒方林太郎衆議院議員です。緒方氏は、2021年に実施された衆院選福岡9区で、自民党の三原朝彦氏を約1万5000票差で破り当選。毎週末、9区に戻っては地域のイベントに参加し、次の選挙に備えてきました。
緒方林太郎衆議院議員「相手を自分が選べるというわけでもないので自分自身はやることが変わるわけでもないし、あたふたしても仕方ないし、いつ何時でも『どんとこい』という気持ちで普段からやっています」
選挙に強いと評価されている緒方氏に対し、自民党が誰を挑戦者として送り込むのか? 解散総選挙の時期も見据えながら、自民党内での駆け引きが激しさを増しています。
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