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「町が『存在しない』と説明していた工事の積算資料があった」 し尿処理施設めぐり議員らが会見

福岡県大任町が田川地区の8つの市町村から委託を受けて建設している「し尿処理施設」などをめぐる問題です。大任町の永原町長がこれまで「存在しない」と説明していた工事の積算資料などが実際は存在していたと田川地区の複数の議員が説明しました。

◆会見した議員「説明は虚偽。永原町長は辞職を」
田川市議会 佐藤俊一 議員
「これまでの永原町長の積算書に関する説明は虚偽であり、田川市郡の皆様を欺くものだったということになります」

田川地区の複数の議員がきょう記者会見し、大任町に関する情報公開請求の結果を説明しました。

◆大任町が8市町村の委託受け建設中の施設
問題となっているのは、大任町が8つの市町村の委託を受けて建設を進めている「し尿処理施設」、「ごみ処理施設」、「最終処分場」に関する工事の積算書です。

大任町の永原町長は、これまでこの3つの施設について「工事の積算書は存在しない」と繰り返し説明していました。また、情報公開請求に対してもし尿処理施設の資料は「非公開」とされていました。

◆資料は福岡県への情報公開で判明
しかし、この対応に疑問を持った田川地区の議員たちが福岡県に情報公開請求した結果、し尿処理施設に関する工事費の内訳などが記載された資料が公開されたということです。

福岡県によりますと、この資料は、し尿処理施設をめぐって、大任町が国の交付金3600万円を過大に受け取っていたことが会計検査院の指摘で判明し、大任町が県に提出していたものでした。

田川市議会 佐藤俊一 議員
「組合長を辞任していただくように求めていきたいと思います。」

◆大任町の説明
これに対し大任町は「『工事の積算書がない』というのは、『行政が作成した積算書はない』という意味で、業者が作成した積算書は提出を受けている」と説明しました。

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