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財津和夫、たくさんの拍手には まず「ほっとする」

TULIP・財津和夫が、ときにはコンサートのステージ上で感じている事を素直に語る『グランドメゾン プレゼンツ 財津和夫 虹の向こう側』。今回は、観客席からの拍手についてお話しします。

あんたは大変やなかったろうもん

こどもたちが成長し、34年目の結婚記念日に夫婦でTULIPの50周年ツアーに参加した、というリスナーからのお便りを紹介。
「4人も育てるなんて大変ですよ。ウチにもこどもが2人いますけど、それでも大変だったから。ご苦労お察し致します」
2人でも大変と言ってみたものの、財津の奥様からすれば「あんたはな~んも大変やなかったろうもん」と言われること必至、という財津本人のボケ突っ込みもありました。
 

ステージ上では意外と拍手は聞こえない

「拍手」とはどんな存在ですか、というリスナーからのお便りに財津が答える。
「拍手を貰った時には『嬉しい』と思う前に『うまく言った。良かった』と、ほっとする感覚の方が先だっている。拍手が少ないと、(悪い方の)『やばいっ!』と思います」
ステージ上は意外に拍手が聞こえ難く、特にステージの奥の方はなおさら聞こえないようで、拍手が聞こえなかったなと思った場面でも、後からスタッフに尋ねてみると実は拍手を頂いていたことも度々あるとの事。また、拍手は相当大きい量じゃないと、ステージには届いていない、と言うのも財津の体験上の実感らしい。
「最近のステージは、デビュー曲の『魔法の黄色い靴』がラストの曲。この売れなかったデビュー曲を50年間ステージでやってきて、大トリとして歌う事ができるのは本当に夢のような気持ちです」
「売れなかったけど、ここまで成長してくれた可愛い可愛い子供のような曲、それを客席の皆さんが大きな声で一緒に歌ってくれて、そのあとブワーと拍手が来る。最近では、魔法の黄色靴を歌い終わった瞬間の拍手に心を動かされます」
50周年ツアーの度に心を動かされているんですね、との武田アナの言葉に、財津が頷きながら「ステージの上に立っているものにとって一番怖いのは、客席に見捨てられる事ですから」と告白する。
是非、ライブでは手が痛くなるぐらい拍手をしてあげて下さい。

今日の一曲は、TULIP「ぼくは陽気なのんきもの」。1974年(昭和49年)に発売されたTULIP3枚目のアルバム「TAKE OFF」のB面の曲。前後の曲とのメドレー形式で収録されており、曲調もポップで一見「陽気」な感じがするが、淋しさを帯びた詞の内容とのアンバランスさが逆に印象に残る。

次回の放送7月2日も、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定ですが、野球中継が延びた場合は放送時間が変わる(繰り下がる)場合があります。
素晴らしいと思える瞬間について話をします。

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