以前、弓削聞平さんがコラムで紹介していた通り、大濠公園の南側にあたる1丁目交差点周辺はまさにグルメ良店密集地帯。そして昨年の10月、また新たに魅力的なお店が開店したことをご存知でしょうか? その名も「橋本鮮魚店」。私も遅ればせながら訪問し、質の良さに感激したので早速ご紹介したいと思います。

福岡の鮮魚店が運営する「橋本鮮魚店」は、食堂・惣菜店・鮮魚店という3つの顔をもつお店。長浜鮮魚市場で買い付けられた新鮮な魚介をランチやテイクアウトで楽しむことができます。お店は「ÉCRU」の向かいにあたる大濠一丁目交差点の角に位置。深い緑色のファサードを目印に店内へと足を進めます。


カウンターにはあら炊きなどの魚惣菜が並び、正面には刺身や魚の切り身が揃う冷蔵ケース、窓際にはテーブル席が配されていました。中心となって店を切り盛りするのは、百貨店をはじめとした鮮魚店で約20年のキャリアを持つ店長の村上将啓さん。テイクアウトメニューについては後ほど触れるとして、まずは11時半から14時まで提供しているランチをいただきましょう。
ランチタイムは
イートインで定食を堪能!

私が感激したのは、汁物・小鉢・サラダ・ご飯がセットになった「刺身定食」(2,750円)。ご飯の量は150g・200g・250gから選べ、写真は250gです。金額だけを見るとちょっぴりお高く感じるかもしれませんが、その価値は大いにあり。

だってご覧ください、この美しく輝く刺盛りを! 仕入れによる旬魚の刺身は最低でも12種類・基本2切れずつ盛り込まれており、まさに圧巻です。


この日は生本マグロの中トロ、炙りの金目鯛にサワラ、イサキ、地ダコ、ホタテ、塩水ウニ、サーモンなど豪華なラインナップで、脂の甘味が広がるアラカブや天然ブリ、釣りものの真サバも絶品。カツオはタタキと生の2種、ヤリイカは海苔巻きにして、湯引きしたアラカブの皮も添えるなど小技が効いているのもニクイです。

ワサビ醤油はもちろんですが、添えられたワサビ塩や八女産の柚子胡椒をつけても美味。まずはそのまま、お次は風味豊かな有明海苔で巻き、最後は海鮮丼に……と、3通りの楽しみ方ができるのも魅力です。

加えて、丁寧に作られた汁物や小鉢も名脇役。内容は日によって変わりますが、汁物は鯛をはじめとした魚のアラで作る潮汁を出すことが多いそう。この潮汁がまた絶品なんです。血合いなどを丁寧に掃除し、素焼きした後にサッと炊き上げているので臭みがなく、鯛の香りと純粋な滋味が豊かに広がります。


ランチはその他、日替わりのネタ10貫を盛る「寿司定食」(2,750円)に加え、数量限定で丼の定食も提供予定。写真はウニとイカの甘味がとろける「生雲丹とヤリイカの丼定食」(3,500円~)です。3通りのイカの飾り切りがなんとも巧みで、村上さんの腕の良さが伺えます。
テイクアウトは終日OK!
刺身、寿司、惣菜がズラリ

ランチを満喫した後は、物販コーナーもチェック。
カウンターにはあら炊きをはじめとした煮魚や焼き魚、南蛮漬けといった惣菜が。冷蔵ケースにはカット・パック詰めされた刺身や、自宅ですぐに焼いて味わえる自家製の魚の西京味噌漬け・塩麹漬けなどが並んでいます。盛り合わせの刺身は1人前1,300円~あり、鮮魚店直営だからこその良心価格も嬉しい限り。


さらには、持ち帰り用の寿司メニューも見逃せません。「にぎり寿司10貫」(1,650円)は、折り詰めして包装紙に包んでもらえるので手土産にも重宝。押し寿司や海鮮巻きに加え、プリップリのエビをふんだんに巻いた「えびレタス巻」(1/2本700円~)も、思わず唸ってしまうおいしさでした。
ランチ、夕食や晩酌のお供、手土産に大活躍してくれる「橋本鮮魚店」。ぜひ出かけてみてください。
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