処理能力を向上させ「ため池」の水をスピード放流、豪雨の“受け皿”に活用
ため池を活用した治水対策です。2019年と21年に広い範囲で浸水被害を受けた佐賀県武雄市で、ため池の水を事前に放流するための施設が完成。9日に式典が開かれました。
おととしの豪雨では排水が間に合わなかった
武雄市北方町にある「焼米ため池」に完成した事前放流施設では佐賀県の山口知事も出席して放流施設の操作開始式が開かれました。
佐賀県では、2019年の水害を受け、大雨の際の治水対策として焼米ため池の水を事前に放流し、雨水の受け皿として活用することを決めましたが、おととしの豪雨では排水が間に合わず、十分な効果が得られませんでした。
毎秒2.3トンを排水
このため、佐賀県は1億5000万円をかけて毎秒2.3トンを排水できる事前放流施設を整備しました。式典で、山口知事は「このため池が多くの恵みと救いをもたらしてくれれば」と話しました。
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