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まだ残る謎エリアに「卑弥呼に近づく期待」吉野ヶ里フィーバーで週末2600人

佐賀県の吉野ヶ里遺跡で見つかった弥生時代後期の有力者のものとみられる石棺墓が初めて一般公開されました。歴史的な発掘をみようと2日間で2600人が訪れました。

新発見の石棺墓「予想以上に大きい」の声も

一般公開初日の24日、佐賀県の吉野ヶ里遺跡には久しぶりに1000人を超える見学者が訪れました。お目当ては「謎のエリア」で今年4月に見つかった石棺墓です。内部の調査が始まって以来テレビニュースやSNSなどで話題になったこともあり、全国的な関心を集めました。
 

来場者「社会の授業で学んで気になったから来ました。予想以上に大きかったです」「でこぼこしている、土の色が違ってびっくりしました」「なかなか見られる機会がないのでよかったです」

発掘の担当者が直接、市民に“解説”した


今回の内部調査では、石棺墓から人の骨や副葬品は見つかりませんでした。しかし、墓の内部が赤色顔料で塗られていたことや石蓋に多数の線刻があることが確認され、佐賀県の山口知事は「耶馬大国時代の有力者の墓であることが裏付けられた」と発表しました。現地では発掘の担当者が直接、質疑応答に応じました。

「(Q墓が小さいので、女性だったため副葬品が出なかったと考えられますか?)女性でもガラスや玉類とか副葬品は吉野ヶ里遺跡でも出ているので女性だから出ないわけではありません」

「卑弥呼に近づく期待」吉野ヶ里フィーバーは続く?

佐賀県によりますと、24、25日の2日間で計2600人が訪れたということです。吉野ヶ里遺跡にはまだ手をつけていない「謎のエリア」が残り、県は今年9月から発掘する計画です。



見物客「もしかしたらまた新たな発見があると思っています。何かが出てきて卑弥呼に一歩近づけたらと期待しています」

吉野ヶ里フィーバーはもうしばらく続きそうです。

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