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被災地に無情の雨か、復旧が始まった矢先に再び“警報級”の大雨のおそれ-福岡県知事「予断を許さない」 九州に大雨

福岡県では過去に災害が起きた地域が再び浸水や土砂災害に見舞われています。12日水曜日は南部の筑後地方を中心に再び“警報級”の大雨のおそれがあり、知事は「予断を許さない」と話しています。

開業を目前に控えたバス専用道路が崩れた


ヘリコプターリポート・RKB下濱美有「来月開業予定のBRT専用道路です。道路の一部が大きく崩れ落ちています。ガードレールも折れています」

福岡県東峰村を通る「BRT」=バス高速輸送システムの専用道路。2017年の九州北部豪雨で被災した日田彦山線の区間で来月開業する予定でした。

JNN取材団・家森亮「住宅の裏の法面が大きく崩れています。斜面の上にはBRTと呼ばれるバス専用道路があるということです」

すぐ下の民家には道路の下に敷き詰められていた石が大量に押し寄せていました。

石が押し寄せた住宅の井上仁さん(49)「法面のところに石をつめているんです。一番上から水がオーバーフローして、その勢いが強くなって、途中から石が抜けてどんどんえぐって、流れてきたのです。(石は大きいですよね?)一気にではなくてじわっとじわっと流れてきたのです」

12日水曜日に再び警報級の大雨か


佐賀県神埼市では、コンクリート製の歩行者用の橋の中央部分が落下し、通行止めとなっています。通行止めは、福岡県東峰村に向かう嘉麻市の道路でも起きました。

RKB町田有平「主要な道路が軒並み通行止めのため、山道を通って小石原を目指していましたが、それでも後数キロというところで道路が完全にふさがっていました」

福岡県の服部知事は11日午後に開かれた災害対策本部の会議でこう話しました。

服部知事「これまでの大雨で地盤が緩んでいる。先ほど気象台から話をいただきましたように、12日水曜日は大雨警報発令の可能性がある。依然として予断を許さない状況が続いています」

福岡管区気象台によると、12日は昼前から昼過ぎにかけて雷を伴った激しい雨が降る見込みです。これまでの大雨により広い範囲で地盤が緩んでいるため、少しの雨でも土砂災害のおそれがあります。気象台は12日に筑後地方に大雨警報を出す可能性が「高い」と発表しています。

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