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罹災証明の取り方を具体的にアドバイス、自治体が被災農家のための“電話相談”

記録的な大雨で農作物に甚大な被害が出ている福岡県久留米市で13日、農家を対象とした相談窓口が設置されました。

窓口は大雨によって農作物や農業用機械に影響が出た農家が対象で、久留米市役所や田主丸総合支所など5か所に設けられました。電話をかけてきた被災者に対して、罹災証明の取得方法を説明したり、今後発表される支援事業に申し込むために予め写真を撮っておくなどの具体的なアドバイスを行ったりします。国や地方自治体が機械修理の補助や農作物の損害補填などを行う場合は、申請も受け付けます。この数年の大雨では、下記のような支援事業が行われてきました。

▽2020年7月の大雨 
国と県と市で支援「農業機械施設災害復旧支援事業」
大雨によってコンバインやトラクター、倉庫にある機会、ハウス内のポンプなどが水につかり使えなくなった場合に買い替えや修理代を支援する。

 国と県と市で支援「被災園芸産地改植等支援事業」
農作物が被害を受けた場合に次に作付けをするための種子や肥料を購入するための支援(被害額の支援はなし)

▽2021年8月の大雨
県と市で支援「農業機械施設災害復旧支援事業」
大雨によってコンバインやトラクター、倉庫にある機会、ハウス内のポンプなどが水につかり使えなくなった場合に買い替えや修理代を支援する。

県と市で支援「被災園芸産地改植等支援事業」
農作物が被害を受けた場合に次に作付けをするための種子や肥料を購入するための支援(被害額の支援はなし) 

県と市で支援「被災大豆農家営農継続支援事業」
大豆が大きな被害を受けた際に、土壌を消毒するための薬剤の購入を支援する事業 

県と市で支援「被災園芸農家経営安定緊急対策事業」
被災した農作物の損害を補填するもの 

県と市で支援「緊急粗飼料確保支援事業」
畜産農家向けで、牧草が水につかって食べられなくなってしまったため、新しい牧草の購入を支援するための事業 

*お断り*
これらは過去の支援策であって、2023年7月の大雨について適用が決まったり、適用予定になっているものではありません。

現時点で具体的な支援策の発表はないものの、久留米市農政部の古賀英明次長は「一日も早い営農に向けてしっかりと支援するのでどんなことでも構いませんので気軽にお電話してもらいたい」と話しています。電話相談は平日の午前8時半~午後5時15分まで。下記の番号で受け付けます。

久留米市役所農政部 0942-64-9985
田主丸総合支所 産業振興課 0943-72-2110
北野総合支所 産業振興課 0942-78-3569
城島総合支所 産業振興課 0942-62-2115
三潴総合支所 産業振興課 0942-64-2315

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