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「どうして起きたのか」「しっかりとした安全対策を」 博多祇園山笠の死亡事故

博多祇園山笠の「追い山笠」に参加していた50代の男性が死亡した事故を受け、福岡県の服部知事が「事故が起きたのは残念でしっかりとした再発防止策を検討してほしい」と述べました。

「人々の安寧を願う博多祇園山笠なので事故は残念」


福岡県の服部誠太郎知事は、19日の定例会見で「今回の追い山笠で1名の方が亡くなり、ほかにもけがをされた方もいると伺っている。そもそも人々の安寧を願う博多祇園山笠なので、こういった事故が起きたことは残念に思っている。今後、振興会においても、このような事故がないようにじゅうぶん検討が行われると聞いているので、しっかりとした再発防止策を検討していただきたい」と述べました。

博多祇園山笠をめぐっては、今月15日午前5時半ごろ、福岡市博多区冷泉町で博多祇園山笠の「追い山笠」に舁き手として参加していた秋吉敏実さんが舁き山笠の下敷きになりました。秋吉さんは病院へ運ばれましたが、胸などを強く打っていてまもなく死亡しました。博多祇園山笠振興会などによりますと、秋吉さんは舁き棒を担ごうとしたところ、土台部分である山笠台の下敷きになったということです。舁き山笠の重さはおよそ1トンで、警察が、当時の状況を詳しく調べています。

公金を投入している福岡市の市長は


一方、振興会への補助金や警備・広報費用などとして、今年度約3880万円を負担している福岡市は、高島宗一郎市長が19日の定例会見で「今回の事故の原因、どうして起きたのかということも含めて、より安全の確かさを深めていくべく来年の奉納神事が無事に奉納されることを期待します」と述べました。

振興会は、これまでに「事故が起きたことは残念。今後はこのようなことがないよう安全対策を徹底していきたい。本部員から各流に通達してもらった」とコメントしています。

博多祇園山笠は782年の歴史があり、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

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