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キノコの里で育ったカブトムシ 約20種類が集まったイベント福岡市で開催

珍しいカブトムシとクワガタを自由に触れるイベントが福岡市で始まりました。主催したのはキノコを生産・販売する農業法人でSDGsについて学ぶこともできます。

50匹のカブトムシとクワガタ


福岡市のキャナルシティ博多で8月1日から始まった「TOMUSHIのカブクワすごいぞ!!」 人気のヘラクレスオオカブトや輝きがきれいなニジイロクワガタなど、世界中から集めた約20種類、50匹のカブトムシとクワガタを自由に触ることができます。

このイベントを主催したのは福岡県大木町でキノコを生産・販売している農業法人「ドリームマッシュ」 会場には、この主催者ならではの「学び」も用意されています。

RKB大北瑞季記者
「ここにいるカブトムシの幼虫、実は普通のカブトムシではないんです。キノコを育てる時にできた廃棄物を食べて育ったということなんです」
 

キノコの栽培で不要になった培養土で育った


この農業法人ではキノコの生産に使用しその後不要となった培養土が1日あたり2トンも出ています。
この使用済みの培養土は肥料として近隣の農家で活用されていますが新たな使いみちとして考え出されたのがカブトムシの生産だったのです。

ドリームマッシュ 広松謙伸 代表理事
「キノコの栽培施設の横でカブトムシを飼育しています。この産地で取り組みが大きくなればいいなと思います」

訪れた子供たちにカブトムシのエサを聞いてみると。

RKB大北瑞季記者
「何食べてると思ってた?」

訪れた子ども
「クヌギとかクヌギのカスとかそういうごみかな」
「僕はパンとかゼリーとかご飯とか」

幼虫の排泄物で良質な肥料にもなる


幼虫の間に体重の100倍ものエサを食べるといわれるカブトムシ。大量の培養土を消費し排せつ物も出します。この排せつ物が混ざった土がタンパク質が含まれたさらに良質な肥料へと生まれ変わるのです。

ドリームマッシュ 広松謙伸 代表理事
「まずはカブトムシで子供たちに感動して喜んでもらうのが一番。そして、キノコにも興味をもってもらって、実は福岡県大木町で大量にキノコを作っていて、カブトムシを飼育していて環境にも良い取り組みをどんどん広げていると知ってもらいたいなと思っています」

昆虫と触れあいながらSDGsについても学べるこのイベントは8月末まで開かれています。

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この記事を書いたひと

大北瑞季

1994年生まれ 愛知県出身 主に福岡・佐賀での裁判についてのニュース記事を担当。 プライベートでは1児の母であり、出産や育児の話題についても精力的に取材を行う。