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注意!“夏の危険生物”虫による相次ぐ被害 マダニにかまれて死亡した例も

この時期に活発になる「虫」。福岡ではマダニにかまれ死亡した例が報告されました。どこにの危険が潜んでいるのでしょうか。かまれたらどうしたらよいのでしょうか。被害が相次いでいます。

感染症にかかることも…

その1つが「日本紅斑(こうはん)熱」。症状は頭痛、発熱、けん怠感、発疹などで、かまれると「腫れずに赤黒くなる」のが特徴です。2019年に北九州市在住の78歳女性が亡くなっています。
また、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は発熱、おう吐、下痢、筋肉痛などを引き起こします。8月に亡くなった福岡県うきは市の80代女性は、SFTSでした。かみ口に見た目の特徴は現れません。

 

感染症にかかった場合、特に高齢者は基礎体力などが落ちていて重症化しやすいので、まずはかまれないための対策が必要です。野外で作業する場合などは、首にタオルなどをまき、肌の露出を少なくすること。「ディート」や「イカリジン」という殺虫成分が入った虫よけスプレーも効果的だということです。
もしかまれていたら、皮膚科へ。ダニは数日間くっついて血を吸うので、自分で無理に外そうとすると、口の一部が皮膚の中に残り、化膿することがあります。

外来種セアカゴケグモにも注意

マダニと並んで注意したいのは、セアカゴケグモです。体長1センチほどの毒グモで、背中の赤い帯状の模様が特徴。かまれると痛みや腫れが起き、重症化すると呼吸困難などの症状を引き起こします。
北九州市若松区のグリーンパークで7月24日、小学3年生の男の子が何かに右手の中指をかまれました。場所は、公園内の歩行者用トンネル内でした。職員が調べたところ、セアカゴケグモのメス3匹とオス1匹がみつかり、すべて駆除しました。男の子は2,3時間ほど指に痛みとしびれがあったものの、大事には至らなかったということです。

 

セアカゴケグモは、オーストラリア原産の外来種。福岡県では2007年福岡市で初めて発見されました。物陰になる暖かいところに巣を作るので、プランター、エアコンの室外機、ベンチの裏、外履き、自動販売機の陰などに注意が必要です。もしみつけたら直接触らないで、殺虫剤で駆除。かまれたら、その部分を水で洗い流して医療機関へ。

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