PageTopButton

“村の百貨店”が土砂に巻き込まれ「全壊」無事だった商品をかき集め販売

福岡県東峰村にある直売所「とうほう百貨店」は、先月の大雨で建物が全壊する被害を受けました。再建に向けて被害を免れた食料品などを販売するイベントが開かれました。

“村の百貨店”が土砂に巻き込まれ「全壊」した

直売所を運営する高橋弘展さん「言葉が出なかったですね、地域の人たちの拠り所の直売所だった」

「とうほう百貨店」の愛称で村民に愛される「つづみの里農産物直売所」。先月10日の大雨で山の斜面が崩れて、建物が全壊しました。「とうほう百貨店」が誕生したのは今から2年前。2017年の九州北部豪雨をきっかけに個人商店が次々に閉店する中、買い物が不便だという村民の声を受けてエフコープ生協や村の社会福祉協議会などがオープンさせました。
 


近隣住民「ちょっとした百貨店だけどなんでも買えるからね。油性ペンなんかもこの辺に文房具屋さんが無いから」
つづみの里中華料理11番・梶原辰次さん「特産物や醤油も使っていたから2~3日前に醤油を大量に仕入れに行った」

無事だった商品をチャリティー販売

大雨から1か月余りがたった20日、再建に向けたチャリティーイベントが開かれました。

RKB本田奈也花「店内で無事だった商品を販売するイベントです。中にはペットボトル飲料やお菓子などが入っています」

品質に問題がないと判断された食料品や日用雑貨など300種類以上、約1000点が販売され、開始直後から多くの人で賑わいました。

訪れた人「サラダ油、みりん、砂糖、塩などを買った」

「久々に顔を合わせて買い物」仮店舗の建設も検討

会場では、店の再建に向けた募金も行われました。1000円以上募金した人は、希望する商品を10点まで自由に選べる特典付きです。

直売所を運営する高橋弘展さん「本当にありがたいなと思っていると同時に、1か月半店を開けられなかったので、久々に顔を合わせて買い物されている姿を見られて本当に嬉しい。皆さんの買い物の熱をしっかり気持ちをいただいて自分たちも前向き進めていきたい」

復興に向けて動き始めたとうほう百貨店。ただ、再建には2年以上かかる見通しで、今後は、別の場所に仮店舗を建設することも検討中だということです。20日の販売会は大盛況で2時間ほどで商品が完売しました。募金は20日だけで約20万円にのぼったということです。

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

radiko 防災ムービー「いつでも、どこでも、安心を手のひらに。」
radiko 防災ムービー「あなたのスマホを、防災ラジオに。」