「はやっ」「痛くない!」インフルエンザ検査にAIを活用 口を開けて『あーっ』と言うだけ
インフルエンザの検査といえば、綿棒を鼻の奥にグリグリと押し込む“痛い検査”のイメージがありますが、AIを活用した“痛くない検査”の導入が進んでいます。
痛み感じず、30秒ほどで検査結果
雨宮直子医師「7月からずっと流行が続いています。9月からさらに増え始めて、1日に4~5人の陽性患者が出ています」
たかやま内科医院(福岡市南区)では7日から、AIを使った“痛くない検査”を導入しました。使う機器は、医療機器メーカー「アイリス」(東京)の「nodoca」です。本当に痛くないのでしょうか。私(RKB大北瑞季)も検査をお願いしました。
雨宮直子医師「口を開けて、あーっと言ってください」
喉の写真をカメラで撮影し、インフルエンザ患者特有の喉の膨れがあるかをAIが判断してくれます。撮影時間はわずか6秒。痛みは全くありません。
雨宮直子医師「結果出ました」
RKB大北瑞季「はや!」
30秒ほどで検査結果が出ました。痛みがないだけでなく、医療費も従来の鼻咽頭検査とほとんど変わりません。
「発熱後すぐでも、正しい検査結果が出る」
検査を受けた発熱患者「初めて知りました。写真検査の方が、鼻より楽ですね」
さらに、鼻咽頭検査では発熱から12時間以上経過していなければ陰性と判定される可能性が高いのに対し、AIによる検査は発熱後すぐでも正しい結果が出るとされています。
雨宮直子医師「早く分かれば、移さないように(患者が)気をつけてくれるし、すぐに薬を飲め、感染を広げないことにつながります。発熱患者は場所を限定して診察するので、待ってもらわないといけませんでした。回転がよくなって、たくさんの患者を診られることにつながります。私たちも楽になった」
AIを活用した“痛くない検査”患者の負担軽減だけでなく効率の良い医療体制の構築につながりそうです。
「ただし……」知っておくべきこと
発熱後12時間経つと、徐々に鼻咽頭検査の方が徐々に精度が上がってきます。24時間以上経ったら鼻咽頭検査の方がよいそうです。
AIは1万例の陽性患者の喉のデータをもとに判断しています。福岡県内では、数十の医療機関が導入しているということです。
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