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なぜおじさんの顔が「かわいい!」のか おじさんの顔を焼き付けたお菓子が人気 実在するモデルを探してみると…

福岡県北九州市で、“おじさん”の顔を焼き付けた甘いお菓子「おじ焼き」が若い世代に人気です。実在する“おじさん”をモデルにした新商品も開発中。一体何が、若者をひきつけるのか。

販売のきっかけは…


明治初期に開港した門司港には、明治から昭和初期にかけて建築された趣のある建物が今でも残っています。栄町銀天街は、その「門司港レトロ地区」のすぐ側にある商店街。かつては多くの店でにぎわっていましたが、今はシャッターが目立ちます。街に活気を呼び込もうと2023年3月に始まったのが「おじ焼き」の販売でした。
 

実在する男性がモデル?


RKB 下濱美有記者
Q「おじ焼き」のモデルはいらっしゃるんですか?

販売店の店主
「そうですね、モデルはいらっしゃるんですけれど、ここから歩いて3・4分ぐらいのところに実はいらっしゃいます」

地元の人に聞いてみると・・・

地元の人
「ここの商店街の誰かじゃないかね」
「もうひとつ、違う通りにいるんじゃないかな」
ここで有力な情報が…

記者
「こんにちは。かわいいいおじさんをさがしているんですけれど、おとうさん、かわいいおじさんじゃないですか?」

商店街の人
「違います。かわいいおじさんはこの裏ですね。はんこやさんです。この裏です」

「おじ焼き」のモデルは印鑑職人


聞くと、モデルになった方は、はんこやさんにいるようです。

記者
「こんにちはー。かわいいおじさんっておとうさんのことですか」

菊池正幸さん(75)
「みたいですね」

鮮やかな黄色のセーターを着たこちらの“おじさん”こそ「おじ焼き」のモデル、菊池正幸さん(75)です。64年続くはんこ屋さんを営んでいる菊池さんは、今でも手彫りにこだわる印鑑職人です。
 

「自分の顔を食べるのは、ちょっと不思議」


自らの似顔絵が焼かれたおじ焼きを食べる菊池さん、胸中複雑ではないのでしょうか。

菊池正幸さん
「自分の顔を食べるのも最初はちょっと不思議な気はしたんですけどね。お菓子やからね、私が食べられているわけじゃないからね」

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