「自動運転レベル2.5」とは?列車に運転士が乗車しない時代へ~国内の公共交通機関で初めて導入JR九州が3月から
JR九州は香椎線の一部区間で自動運転を導入しています。今は、緊急時に対応するため運転士が乗務していますが、3月からは運転士の資格を持たない乗務員による自動運転を導入します。運転士ではなく、自動運転乗務員を育成する訓練が24日、公開されました。
「自動運転レベル2.5」移行で何が変わる?
JR九州が24日に公開した訓練。運転士の資格は持っておらず、普段は車掌として乗車している乗務員が運転士の指導を受けながら必要な技術を学んでいました。現在、香椎線の一部に導入されている自動運転列車は緊急時に備えて運転士が乗車する「自動運転レベル2」で運行しています。3月からは運転士の資格を持たない自動運転乗務員が運行する「レベル2.5」に移行させる予定です。自動運転レベル2.5では、乗務員は列車の走行開始と緊急停止の時だけ操作を行い、駅での停車や発車、速度調整などは自動で行われます。
運転士の資格を持たない「自動運転乗務員」の訓練公開
24日は、非常の際に列車を緊急停止させる訓練も行われました。自動運転乗務員に認定されるために必要な訓練期間は2か月と、運転士の国家資格より7か月短く、JR九州では今、3月の実用化に向けて9人の候補生が訓練を受けています。
自動運転乗務員候補生 石橋択斗車掌(23)「車掌のときはホームに降りてお客様の情報の確認や信号の確認を行うのですが、運転士は停車中だけではなく走行中にも信号や危険などを確認しながら乗務するので、車掌に比べて見るところが多いと感じました」
自動運転乗務員は運行前や緊急時の車両点検も行います。運転士と同じく、ライトや行き先表示の確認、ブレーキに故障がないかなど318項目の点検を15分以内に出来るようにならなければ自動運転乗務員に認定されません。
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