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「願うは平和、ほかに何もいらない」最長5年の“定住者”資格へ切り替え進むも先が見えぬ不安「こんなに長く日本にいるとは…」と吐露するウクライナ人母親

ロシアによるウクライナの軍事侵攻から24日で2年です。多くの人が日本に渡り、避難生活を続けています。戦闘の終わりが見えない中、当事者や支援団体はどのような思いで、2年の節目を迎えるのでしょうか。

「こんなに長くここにいるとは」見通せない将来

 

避難民を支援してきたNPO法人の代表山下ゆかりさんは、今後の支援について、日本財団による3年間の金銭的な支援が終了する来年までに、「自立」をどうサポートするかが重要だと話します。

グローバルライフサポートセンター・山下代表:
「滞在に関してはとりあえずこれで一安心。じゃあ、あと1年後、支援がなくなったらどうやって食べていこうかという人たちもいらっしゃる。全員ではないにしても、少なからずいらっしゃる。そのあたりをどう支援していくか。日本語のプログラムを受けたいという方もいる。プログラムを受けることによって、就労の機会、地域で支えるようなことができればすごくいい」

侵攻開始からまもなく2年。元産経新聞モスクワ支局長で大和大学の佐々木正明教授は、今年行われるロシア大統領選挙、欧州議会の議員選挙、それにアメリカ大統領選挙の3つの選挙によってロシアとウクライナの戦況は大きく変わるとみています。

 

 

佐々木正明教授「特に、アメリカ大統領選挙後の新しい大統領が、どのような対ウクライナ支援をするのか、ロシアに対してどのような態度をとるのかによって大きく変わってくる。ふたつの国の行く末が国際社会に大きな影響をもたらす。アメリカの大統領選挙によってこれが大きく決定づけられる。今年はそんな年になると思います」

ロシアとウクライナの2国間の戦いは、国際政治の影響も受けながら、今も攻防が続いています。

 

 

エカテリーナさん「こんなに長くここにいるとは思っていませんでした。ウクライナは先月、とても厳しい状況でした。この先、どうなるのかまったくわかりません。まもなくアメリカの大統領が新しくなり、ロシアの大統領も…」

 

 

エカテリーナさんの娘、アナスタシアちゃんは今週、5歳の誕生日を迎えました。侵攻開始から2年という節目を迎え、日本での避難生活がいつまで続くのか?終わりは見えません。

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