特集記事
この冬に訪問したい、イチオシの温泉旅館サウナ!
2024年も残るところ1ヶ月。ますます肌寒くなる冬のシーズン、寒い冬は、サウナと温泉を一緒に味わいたいといった方も多いのではないでしょうか。
今回は、年の瀬に1年の疲れを癒すのにうってつけな、この冬訪れたい、温泉×サウナをテーマにしたオススメ施設を紹介したいと思います。
totonoimap 特別感謝企画!!
締切:2024年12月31日
有明海のオーシャンビューを独り占め。グラビティサウナ!
佐賀県の南端に位置する、藤津郡太良町。温暖な気候で育った、太良町を代表する“太良みかん”や、有明海に面する太良町ならではの “竹崎ガニ” や “竹崎牡蠣” といった名物を目的に観光客も多く訪れるこの町に、九州が全国のサウナーに誇るべき名サウナが誕生しました。
その名も「蟹御殿」
全室露天風呂付オーシャンビューの豪華客室、 毎日地元漁師から直接買い付けた新鮮な竹崎蟹をウリとし、各地から旅館を目当てに訪れるファンも多い名旅館です。
旅館としても高い人気と知名度のあるこの蟹御殿に、なんと2022年10月、まさに鬼に金棒とも言える、とんでもない温浴&サウナスペースが新設されたのです。
館内を外に出て長い通路を抜けると見えてくる 「有明海の湯」 と名付けられた一棟の異彩を放つ外観の建築物。建築的にも美しいこの建物は、映画スターウォーズのファンであるオーナーが作中の「ミレニアム ファルコン」をイメージして設計をされたというこだわりよう(笑) ととのいの宇宙船に乗り込む気持ちで、美しく設計された導線階段を登っていきます。
清潔感のある洗練された脱衣所を抜けて、いざ浴場へ…
扉を開けた瞬間、視界いっぱいに広がる圧巻の有明海の景色に息を呑みます。
景色に圧倒されつつサウナ室に向かうと、さらにそこには驚きの光景が。
通常のサウナ室では考えられないほどの大木が、幾何学的に張りつめられた異空間。
数々の大木が、サウナ室壁面に描く曲線美に思わずうっとりさせられます。
”人が本来もつ、健全な心身を取り戻す空間”をコンセプトとしたこのサウナ。
自然をより感じられるようにと、樹齢300年以上のスプルス材を使用し、室内の曲線は大工が200日以上かけペーパーで削ったというこだわりようです。カナダにある幾何学的なサウナに着想を受け、細部にまでこだわり構想から約2年もかけて完成したそう。
サウナ室内には中央に鎮座する特大のIKIストーブ。3分に1回のオートロウリュでサウナ室内も丁度良い温度と湿度が保たれています。
もちろんサウナ室から望む光景も一面の有明海。サウナ室の座面も画一的ではなく、ひとりで腰掛けることができる特等席も作られている細部へのこだわりようです。
水風呂は、露天スペースを抜けたすぐ目前。完璧な導線上に設置されています。
階段を降りていくように水風呂に入っていくと、立った状態で肩まで浸かるほどの深さ…。
特筆すべきは、しっかりと冷たくも身体全体を優しく包み込むような水の柔らかさ。
なんと多良岳山系の柔らかな天然水を引っ張った天然水風呂なんだそう。
極め付けは壮大な開放感のある外気浴スペース。
インフィニティチェアに身を預けたなら、もう気分は天国…。
有明海の内海ならではの、穏やかな海面の景色に優しい気持ちに包まれます。
この有明海の湯には併設された休憩所もあり、デトックスウォーターやコーヒー、デザートなどを食べながらのんびり休憩することができるのも、心身が癒されるポイントの一つ。
蟹御殿はやはり食事も含めた宿泊利用がイチオシですが、日帰りでも利用が可能。
昼と夜とでも、ひとあじ違う雰囲気を楽しむことができるのも見どころです。
身と心をほぐしに、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
●蟹御殿
佐賀県藤津郡太良町
電話番号:(0954)68-2260
公式HP:https://www.kanigoten.com/
RKBオンラインでアーカイブ動画配信中
温泉街のパノラマビューを一望。四季を味わうサムライサウナ!
福岡市内から車で約1時間、佐賀市富士町にある古湯温泉街。この古湯温泉は、とろみがあり肌触りが柔らかい泉質と、比較的長くゆっくりと浸かることができるぬる湯が特徴。”美人の湯“とも呼ばれ古くより慰労と湯治で親しまれてきた名湯です。
今回紹介するのは、この古湯温泉街の中でも人気を誇る 「杉乃家」。
古湯温泉街を一望できる高台に立つ、一際眺望の良い、人気のお宿です。
2016年にリニューアルを遂げた後、離れの客室には全室露天風呂が備えついており、ペットと泊まれるミニドッグラン付きの別邸もある多彩なバリュエーションの客室を兼ねそろえています。
館内に入ると、温泉旅館らしい落ち着いた和の雰囲気が漂い、佐賀の伝統工芸を取り入れた、和モダンな高級感が漂う空間が広がります。
古湯温泉は福岡から好アクセスということもあり、筆者自身も予てより日帰りで度々利用をしていたこの杉乃家の露天スペースに、なんと男女ともにサウナが新設をされたと聞き、今回初めて訪問をしてきました。
浴場スペースには、和の趣きを感じる岩風呂があり、こちらは熱湯とぬる湯に分かれています。古湯温泉の代名詞でもある、とろみのある肌あたりの良いぬる湯で、10分ほど身体を芯から温め、サウナ前の下茹でをすませます。
男性大浴場の露天には、国産杉を使用した「ONE SAUNA(バレルサウナ)」。 コンパクトなサイズながら、樽状の円形構造となっているため、ロウリュした際には蒸気が背面から身体を包み込むようにサウナ室内を巡り、ゆっくりと身体を芯まで温めることができます。
女性大浴場の露天には、男性浴場のバレルサウナとは打って変わり、世界初の五角形型の「サムライサウナ」。 このサムライサウナは木材アドバイザーや一級建築士などのプロフェッショナル集団が “ニッポンのやすらぎ” をテーマに手がけたメイドインジャパンのサウナなのです。
外にせり出す特徴的な造りになっており、こちらもバレルサウナ同様に、背面から降り注いでくる蒸気を味わうことができます。また、ベンチには高低差が設けられており、下段は約80℃・上段は約90℃と自分に合った温度を選ぶことができるのもこだわりポイント。
男女サウナともにセルフロウリュが可能で、訪問時は「ほうじ茶ロウリュ」を体験。
バレルサウナ同様に、特有の蒸気の巡りとともに、蒸気の芳醇な香りが広がる感覚がたまりません。さらに熱さを求めたいときは、竹製のうちわもサウナ室に置いてありセルフアウフグースもできちゃうんです。
そしてなんといっても杉乃家の最大の見どころは、高台からの眺望。
男女ともにサウナ室内はガラス張りとなっており、サウナ室からも温泉街の眺望を望むことができます。春には桜、夏には彼岸花、秋には紅葉、温泉街の四季折々の日常風景を楽しめます。
水風呂は、ひとり用の樽水風呂が二つ。
柔らかな肌あたりの富士町の地下水掛け流しという贅沢ぶり。
優しくじっくりと身体を冷やし、ととのいへと誘われます…。
外気浴スペースにはインフィニティチェアもしっかり完備。
景色だけではなく、山の草木が擦れる音、川のせせらぎ、虫の声。自然に囲まれた古湯温泉街ならではの外気浴体験に思わずうっとりです…。
こちらの杉乃家のサウナは、宿泊者はもちろん、日帰りでも利用可能。なんと貸し切り利用も可能で、家族やカップルでも利用できるというのも嬉しいポイント。古湯温泉街の日常と豊かな自然に身を委ね、心から癒されること間違いなしです。
●古湯温泉 旅館 杉乃家
佐賀県佐賀市富士町古湯温泉
電話番号:(0952)58-2216
公式HP:https://www.furuyu-suginoya.com/
RKBオンラインでアーカイブ動画配信中
WRITER
金沢 昂紀
九州のサウナの魅力を紹介するWEBメディアの運営や、サウナにまつわる様々なイベント企画を実施。
コロナ禍ではサウナが好きすぎて自宅にサウナを作ったり、今ではサウナ施設のプロデュースも手掛けるなど、サウナのために汗をかく九州でも無類のサウナフリーク。
紹介サウナスポット県別一覧
放送順