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「願うは平和、ほかに何もいらない」最長5年の“定住者”資格へ切り替え進むも先が見えぬ不安「こんなに長く日本にいるとは…」と吐露するウクライナ人母親

ロシアによるウクライナの軍事侵攻から24日で2年です。多くの人が日本に渡り、避難生活を続けています。戦闘の終わりが見えない中、当事者や支援団体はどのような思いで、2年の節目を迎えるのでしょうか。

日本の同僚「情勢にも敏感になった」

 

福岡県田川市のイチゴ園です。苗の手入れをしているのは、ウクライナから避難しこのイチゴ園で働いているエカテリーナ・チャプリンシカさん。エカテリーナさんはおととし、娘のアナスタシアちゃんを連れて田川市にいる姉を頼り日本に避難してきました。

 

 

エカテリーナ・チャプリンシカさん:
「幸せに思う瞬間は、大きなイチゴが実った時かな。みんなで育てているんけど、私も育てていると実感するから」

 

 

一緒に働く三嶋大成さん「とても真面目に働いてもらっています。エカテリーナさんと一緒に働いている以上、ウクライナの情勢にも敏感になって、意識するようになりましたね」

 

 

夫や家族、友人を残して、日本に避難してからまもなく2年。毎日、アナスタシアちゃんを保育園に送り迎えする一方、ウクライナの家族とも毎週電話で話をしています。

「家族とは毎週2時間、話す時は4時間くらい話します。私たちは将来について何をすべきかとか、もし戦争に勝たなかったらとか。夫は娘と話し、一緒に遊ぶことで娘とのつながりを保とうとしているようです。ウクライナの家族も私と同じように将来に不安を抱いています」

親戚や家族を残し“心の安心”は難しい

 

エカテリーナさんはこの日、ウクライナの民族衣装を身にまとい、県庁で開かれた販売会に参加していました。会場には、エカテリーナさんたちが育てた「あまおう」や、避難民がつくったウクライナのお守りなども並びます。

 

 

購入した人「すごく真っ赤でおいしそうです。いろいろテレビなどで聞いて、心を痛めています。少しでも力になれればと思って買わせていただきました」

 

 

エカテリーナさん「一番願っているのは平和です。他に何もいらないです。本当に…平和がほしい」

 

 

日本に避難してきたウクライナの人たちの、暮らしが安定するように支える動きも出ています。福岡県内で暮らすキピビダ・リリアさんは22日、避難民を支援しているNPO法人のサポートで在留資格を、「定住者」に変更しました。これは、国の新しい制度を利用したもので、1年更新だったのが最長で5年間、日本で暮らせます。キビピタさんは就労を制限されることなく、日本語などを学べる「定住支援プログラム」を受けられます。

 

 

キピビダ・リリアさん「変更できてうれしい。(ウクライナのことが)毎日心配」


NPOグローバルライフサポートセンター・山下ゆかり代表:
「お母さんの妹さんの住むところが一番危ないらしく、今心を痛めている。日本にはある程度定住できる話しですが、親戚や家族が残っています。本当の心の安心、落ち着くことはなかなかないですよね。その中で、日本での生活をしっかり考えていかないといけないから、なかなか厳しいです」

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