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海から陸(おか)へ!船舶トイレが介護を変える

大分県国東市で、船舶用の分電盤や換気扇、排水ポンプなどの電装品を製造する「有限会社KODEN」。代表の安立彰さん(71歳)は元漁師。


創業時は漁船のメンテナンスや、漁船に電気機器を取り付けるという業務を行っていたが、漁業従事者の減少により受注が減少。その後、自社でオリジナル商品の開発を始め、九州、そして全国へと展開するようになった。そのKODENの代表商品が「スーパーマリントイレ」という船舶用の水洗トイレだ。


大手メーカーと共同で開発し、今ではKODENでそのすべての組み立てを手掛けている。納入先は水産関連企業100社以上に及ぶ。その技術を応用して開発したのが、介護用水洗トイレ「まりん」。高齢化が著しい国東市国見地区の現状を見て、3年前に製造を開始した。


上下水道につなぐだけで、寝室にも設置可能。軽量で移動させやすいことから、要介護者をかかえる家庭に好評だ。さらに、同様の技術を災害用のトイレに応用。自動車用のバッテリーで水洗のモーターを駆動できるので、避難所に設置すればこれまでのトイレの環境を改善することが期待できる。「みんなが喜ぶモノづくり」のために日々奮闘する安立さんの姿を追う。

企業名:有限会社KODEN
代 表:安立 彰さん
住 所:〒872-1613 大分県国東市国見町小熊毛214番地1
電 話:0978-83-0251
ホームページ:https://koden-oita.com/
商 品:・スーパーマリントイレ
    ・介護用水洗トイレまりん

    ・災害用トイレ

取材後記

今回取り上げたKODENは、わたしの故郷である国東市の企業。子どもの頃からロゴマークを見ていましたが、独自の技術を持っている企業だというのを取材で初めて知りました。一番興味深かったのが、船舶用トイレの仕組み。船外へ細いパイプで排出するために 汚物を細かく砕くのが、家庭用トイレとの大きな違いだと教わりました。


代表の足立さんが船舶用トイレの開発に着手したのは40歳の頃。大手企業との共同開発を実現させるために、自社で実験を重ねながら、何度も関東へ通ったそうです。そして、開発から30年間培ってきた船舶用トイレの技術を、介護用そして災害用に発展させました。


特に災害用トイレは、訓練で市町村職員から高い関心を集めていたのが印象的です。避難所のトイレに行きたくないから、飲食を控える避難者がいるという報道を目にしたことがあります。KODENの災害用トイレが、避難所の環境の向上に役立ってくれることを願ってやみません。

 

(OBS大分放送/塚原 良一)

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